- 米ドルと豪ドルの為替やリスクを比較したい人
- 外貨投資で失敗したくない人
- 外貨投資についてFP相談を検討している人
この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
米ドルと豪ドルはどっちがいい?まずは基本を確認しよう
米ドルと豪ドルどっちがいいと決める前に、それぞれの通貨の特徴を見てみましょう。米ドルと豪ドルの特徴を表で比較します。
| 項目 | 米ドル(USD) | 豪ドル(AUD) |
|---|---|---|
| 発行国 | アメリカ合衆国 | オーストラリア |
| 主な特徴 | 基軸通貨 国際決済で広く使用 | 資源国通貨 貿易での使用が多い |
| 金利の傾向 | 低金利傾向 | 高金利傾向 |
| 為替手数料 | 低め | やや高め |
| 影響を 受けやすい要因 | FRBの金融政策 経済指標 地政学リスク | RBAの金融政策 コモディティ価格 中国経済 |
| 情報収集の しやすさ | しやすい | 比較的しやすい |
米ドルは基軸通貨として世界中で使われており、日本でもニュースで取り上げられる機会が多く、情報も豊富です。価格変動の要因がつかみやすく、分析しやすい通貨と言えるでしょう。
一方、豪ドルは資源国通貨であり、鉄鉱石や石炭といった資源価格の影響を受けやすい特徴があります。外貨投資では比較的高金利が魅力ですが、米ドルと比べると関連情報は少なめなため、慎重な判断が求められます。
米ドルと豪ドルの国債利回りの比較
両国の通貨を比較した後は、国債利回りを見てみましょう。以下が10年の国債利回りです。
| 日本円 | 米ドル | 豪ドル |
|---|---|---|
| 1.580% | 4.353% | 4.478% |
※2025年3月27日時点
10年国債利回りでは、豪ドルが最も高い水準となっています。国債利回りとは、国債に投資した際の年間利回りを示すもので、金利の目安のひとつです。米ドルと豪ドルのどちらに投資するかを判断する際、利回りの高さを基準にするのも一つの方法といえるでしょう。
日本の利回りは依然として低水準ですが、金融緩和の修正によりやや上昇傾向にあります。一方、米国やオーストラリアでは高金利が続いており、インフレ抑制を目的とした利下げのタイミングを慎重に見極めています。一般的には、金利が高い国は経済成長が強く、金利が低い国は経済成長が鈍い傾向にあるとされています。
米ドルと豪ドルのリスクの比較
米ドルと豪ドルのどちらにもリスクが存在します。それぞれのリスクを比較した表が以下の内容です。
| 米ドル | 豪ドル | |
|---|---|---|
| 経済安定性 | 比較的安定 | 資源価格に依存 |
| 金利リスク | 低金利ながらも 利上げリスクは存在する | 高金利ながらも 変動幅が大きい |
| インフレリスク | FRBの政策 に影響される | 資源価格と中国掲経済 に影響される |
| 市場流動性 | 流動性が高い | 比較的流動性は高い |
| 政治リスク | 国内政策や国際情勢 の影響を受ける | 中国経済 の影響を受ける |
| 通貨変動 | 安定しているけど 変動リスクはある | 資源価格の影響で変動する |
経済が比較的安定しているアメリカの米ドルは、外貨の中でも安定性の高い通貨といえます。一方、豪ドルは資源国通貨であり、資源価格の変動に影響を受けやすいため、米ドルよりも為替の変動リスクが高い傾向があります。米ドルと豪ドルのどちらを選ぶかは、金利だけでなくリスクの大きさも踏まえて、総合的に判断することが重要です。
【結論】初心者は米ドル・金利重視の人は豪ドルを検討してみてはいかがでしょうか
米ドルと豪ドルのどちらを選ぶかは、投資の目的に応じて決めるのがポイントです。
初心者におすすめなのは米ドルです。米ドルは安定性が高く、日本でも情報を得やすいため、外貨投資に慣れていない方に向いています。まずは米ドルから始めてみると良いでしょう。
一方、高金利を重視する投資家には豪ドルが適しています。豪ドルは金利が高めで、リスクを許容できる方には魅力的な選択肢となります。高い利回りを目指すなら、豪ドルを検討してみてはいかがでしょうか。
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外貨投資は高リターンを期待できますが、為替のタイミングによって元本割れを起こす可能性もあるため、リスクをふまえて検討しる必要があります。
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外貨投資で失敗しないためのポイント4つ

外貨投資で失敗しないためには、以下の4つを考慮しましょう。
- 投資目的を明確にする
- リスク管理を徹底する
- 分散投資を心がける
- ファイナンシャルプランナー等の専門家に相談する
投資目的を明確にする
外貨投資を行ううえでは、投資目的を明確にしておきましょう。
目的を明確にしておくことで、目標金額が定まり、投資をするうえで重要な投資金額や投資期間の目安が立てられます。
投資をするうえで重要な要素である投資期間は、短期投資と長期投資に分けられます。
短期投資は1年から数年単位での投資、長期投資は10年以上の投資であり、それぞれの特徴を理解したうえで、ご自身に適した期間を選択するのが重要です。
リスク管理を徹底する
長期的に利益を得るためには、資産を失わないようにリスク管理を行うことが大切です。米ドルと豪ドルのどちらに投資するか決めて外貨投資を行う際には、リスク管理をしっかりと行いましょう。その1つの方法が、早めの損切りです。
例えば、豪ドルを1万通貨購入した場合、1円価格が下がると単純計算で1万円の損失が発生します。もし10円下がれば10万円の損失となります。投資資金が10万円の場合、豪ドル価格が10円下がると、すべての資金を失ってしまうことになります。
資産を守るためには、豪ドル価格が0.1円や0.5円下がった時点で、含み損が大きく膨らむ前に損切りをすることを検討しましょう。
分散投資を心がける
外貨投資では、利益を得る可能性がある一方で、大きな損失を被るリスクもあります。米ドルと豪ドルのどちらを選んで投資しても、必ずしも成功するとは限りません。そのため、分散投資を活用してリスクヘッジを行い、リスク対策を講じておくことが重要です。
分散投資とは、資金をいくつかの通貨に分けて投資する方法です。例えば、米ドルと豪ドルのどちらに投資するか迷っている場合、投資資金を半分ずつ米ドルと豪ドルに分けて投資することができます。
このように分散投資を行うことで、もし米ドル価格が下がった場合でも、豪ドル価格が上昇すれば、損失をカバーすることができます。しかし、2つの通貨だけでは、両方の通貨が下落するリスクも残ります。したがって、可能であれば、さらに他の通貨にも投資することで、分散投資の効果を高めることができます。
ファイナンシャルプランナー等の専門家に相談する
外貨投資を進めていく中で、損切りすべきか、投資資金を追加すべきか、あるいは投資先通貨を変更すべきかといった判断に迷うことはよくあります。その際、適切な判断を誤ると、思わぬタイミングで大きな損失を被るリスクが高まります。
このような状況で迷ったときに、資産運用に詳しい専門家に相談できると、大きな助けになります。経験豊富なアドバイザーのアドバイスを受けることで、今後の運用方針が明確になり、安心して投資を続けることができるでしょう。
もし周りに相談できる人がいない場合は、SNSなどで運用に関するコミュニティや専門家を見つけて相談してみるのも一つの方法です。しっかりとアドバイスを受け、リスクを管理しながら賢明な投資を続けていきましょう。
【まとめ】米ドル・豪ドルは特性を理解して選ぼう
外貨投資を行う場合、米ドルと豪ドルの特性をしっかりと調べておくことが重要です。それぞれの通貨がどのような要因で影響を受け、価格が変動するのかを理解することで、どちらが自分の投資スタイルに合っているかを見極めることができます。
しかし、どちらが良いか決めるのが難しい場合もあります。そのため、専門家の意見を聞くことも一つの方法です。特に、ファイナンシャル・プランナー(FP)や独立系ファイナンシャル・アドバイザー(IFA)が在籍している窓口で相談することで、ライフプランに合わせた投資アドバイスを受けることができます。
マネーキャリアは、FPやIFAが所属している専門的な相談窓口を提供しており、アフターフォローも充実しているため、安心して相談できます。どんな悩みでも気軽に相談し、最適な運用方法を見つけるサポートをしてもらえるので、外貨投資に関しても心強い味方となるでしょう。