| 利回り | 3年後 | 5年後 | 10年後 |
|---|---|---|---|
| 3%の場合 | 約109万円 | 約116万円 | 約134万円 |
| 5%の場合 | 約116万円 | 約128万円 | 約163万円 |
| 7%の場合 | 約123万円 | 約141万円 | 約197万円 |
この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- NISAで100万円を10年運用するとどうなる?シミュレーションで解説
- どれくらい増える?利回り別にシミュレーション
- この利回りを目指すならどんな商品を選ぶべき?
- NISAは「長期運用」が大前提
- NISAで100万円投資しても大丈夫?10年後どうなるか不安な人はFPに相談しよう
- 100万を10年後に増やすためのNISA活用術3選
- 2つの投資枠を使い分ける
- 資産と時間を分散する
- 積立額や投資タイミングを見直す
- 100万円を運用する前に押さえておきたいNISAの注意点3つ
- 損失が出ても損益通算できない
- 商品の選択肢は投資枠によって異なる
- 売却しても投資枠はすぐに戻らない
- NISAで100万円を増やしたい人はマネーキャリアと投資戦略を立ててみませんか?
- 【まとめ】10年後に100万円を増やすにはNISA制度の理解と戦略が大切
NISAで100万円を10年運用するとどうなる?シミュレーションで解説
NISAを始めるかどうか迷っている人や、始めたばかりの人にチェックしてほしいのは、100万円を10年運用するとどうなるのか、というシミュレーションです。
ここでは、想定利回りごとにどれくらい資産が増やせるのかをシミュレーションし、目標利回りごとの投資商品の傾向も解説します。
どれくらい増える?利回り別にシミュレーション
100万円を一括投資した場合、年利3%、5%、7%で運用すると運用益はいくらになるかシミュレーションしてみました。
| 想定利回り(年利) | 10年間の運用益 | 10年後の総資産額 |
|---|---|---|
| 3% | 約34万円 | 約134万円 |
| 5% | 約63万円 | 約163万円 |
| 7% | 約97万円 | 約197万円 |
利回りが高ければ10年間で倍近く資金を増やせる可能性もあります。
この利回りを目指すならどんな商品を選ぶべき?
では、3%、5%、7%の利回りを目指すならそれぞれどんな商品を選べばいでしょうか。ここでは代表的な金融商品を紹介します。
| 想定利回り | 主な投資対象 | リスク水準 |
|---|---|---|
| 年利3% | 国内債券型ファンド バランスファンド(債券多め) | ★☆☆(低) |
| 年利5% | インデックスファンド (全世界株式/米国株式) | ★★☆(中) |
| 年利7% | 米国株式のアクティブファンド NASDAQ100連動ETFなど | ★★★(高) |
NISAは「長期運用」が大前提
NISAは、20年・30年といった長期運用を前提に設計された制度です。
非課税期間が無期限であるため、運用益を再投資し続けることで複利効果が雪だるま式に働き、資産は時間とともに大きく成長します。
そのため時間が最大の武器となり、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期保有を前提にした戦略が大事です。
ただし、20〜30年という長期になると、転職・結婚・住宅購入などのライフイベントが資金計画に大きな影響を与える点にも注意が必要です。
NISAで100万円投資しても大丈夫?10年後どうなるか不安な人はFPに相談しよう
100万円の投資に際して、不安になる場合は、事前に専門家(FP)へ相談することが有効です。
FPに相談すれば、10年後・20年後の運用シミュレーションや、収入・支出を踏まえた適切な投資額の診断が可能です。
また、教育費・住宅購入・老後資金といったライフイベントごとの資金計画の立て方や、NISA以外の選択肢との比較検討もサポートしてもらえます。
将来の資産形成に不安がある方は、自己判断で始めるのではなく、専門家のアドバイスを受けて最適な投資計画を立てることが成功の近道です。
100万を10年後に増やすためのNISA活用術3選

- 2つの投資枠を使い分ける
- 資産と時間を分散する
- 積立額や投資タイミングを見直す
2つの投資枠を使い分ける
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類があり、それぞれに向いている使い方があります。
つみたて投資枠では、毎月一定額をコツコツ積み立てることで長期で安定した資産形成を目的としています。
一方、成長投資枠はアクティブファンドや個別株などを一括で購入でき、リスクは高いものの目標リターンを高めることも可能になる投資枠です。
つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円が上限で、総投資額は1800万円までが非課税となります。
100万円を目標として投資する場合には、片方でも併用でも年間の枠内に収められるため、目標にするリターンの額や投資方法によって使い分けてみてください。
資産と時間を分散する
NISAで資産を増やすうえで欠かせないのは分散投資です。
特定の銘柄に集中させず、複数の金融商品を購入することでリスクを分散させる方法です。
例えば、100万円を国内株だけに投資している場合には、一部を全世界株や債券ファンドに振り分けることで価格変動の影響を軽減できるでしょう。
積立額や投資タイミングを見直す
思ったように資産が増えない原因として、「積立額が少なすぎる」「買うタイミングを逃している」とった点が挙げられます。
毎月5,000円では10年間積み立てても元本は60万円にとどまります。家計に余裕があれば月1万円、2万円と増額することで資産の伸びも加速するでしょう。
一括投資している人の場合には、相場が大きく下がったときに少額でも買い増しするなど、購入タイミングを柔軟に変える工夫ができます。一度売却して投資枠が復活してから再投資することも検討してみてください。
100万円を運用する前に押さえておきたいNISAの注意点3つ

始めてから戸惑うことがないように、NISA制度特有の注意点を3つにしぼって解説します。
- 損失が出ても損益通算できない
- 商品の選択肢は投資枠によって異なる
- 売却しても投資枠はすぐに戻らない
損失が出ても損益通算できない
損益通算とは、1年間の所得と損失を合算することで支払う税金を軽減できる制度です。
新NISAでも、NISA口座内で出た損失は他の口座や所得との損益通算や損失の繰り越し控除はできません。
例えばNISAで10万円の損失が出ても、特定口座で得た利益と相殺できないため、課税額の調整は不可能です。NISA口座内で損失を出すとデメリットしかないため、過度なリスクを取らない投資計画が必要といえます。
商品の選択肢は投資枠によって異なる
年間120万円までのつみたて投資枠では、金融庁が設定した基準を満たす長期運用向けの投資信託のみが対象です。信託報酬と呼ばれる手数料が比較的低く、売却と購入を頻繁に行わない設計の商品が中心になっています。
一方で、成長投資枠では、個別株やETF、REITなども購入できることになっていて、より幅広い選択肢があります。
どちらの枠をどう使うかで、選べる商品に違いがある点に注意しましょう。
売却しても投資枠はすぐに戻らない
総額1800万円の非課税投資枠を使い切ってしまったら、リバランスするには売却と購入が必要になります。
新NISAでは、売却した金融商品の購入金額分は翌年以降に非課税投資枠が復活するため、再購入までに冷却期間が生じます。
すでに1800万円の枠を使い切っている場合、成長投資枠で100万円分の株式を売却しても、翌年以降にならないと購入はできません。
NISAで100万円を増やしたい人はマネーキャリアと投資戦略を立ててみませんか?
NISAで100万円をどう運用するか、最適な方法は個人の資産状況やリスク許容度など、さまざまな要素で決まります。
10年後にどうなるか、自分に合った方法を探そうと思ったらまずはマネーキャリアに相談してみてください。シミュレーションや体験談を踏まえた具体的なアドバイスが受けられます。
【まとめ】10年後に100万円を増やすにはNISA制度の理解と戦略が大切
NISAで100万円を10年間運用すると、利回りが高ければ倍近くに資産が増える可能性もあり、資産形成の1つとして有効です。
目標利回りを達成するためには、どんな商品を選ぶか、どの投資枠を使うか、一括か積み立てか、など、さまざまな要素を考慮した判断が必要です。
新NISAに変わったことで柔軟性が増した一方、制度も複雑になり迷う人も多いかもしれません。
自分に最適なNISAの活用法については、マネーキャリアのFP相談で解決しましょう。家計の状況やライフプランに合わせた資産形成について具体的にアドバイスが受けられるため、今やるべきことが明確になるでしょう。