内容をまとめると
- 3人家族で食費が5万円でも「使いすぎ」とは限らない
- 大切なのは収入や生活スタイルに見合った支出かどうか
- 週ごとの予算管理や買い物リストの活用、ふるさと納税などで無理なく節約可能
- 他人と比較せず、自分たちの家計に合った管理が重要
- マネーキャリアの無料相談で家計改善や貯蓄方法の具体的なアドバイスを受けられる
この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- 3人家族で食費5万円は多い?平均額と比較
- 3人家族で食費を5万円に収めるコツ
- 食費の予算を1週間で管理する
- 買い物へ行く頻度を減らす
- 買い物リストを作成する
- まとめ買いや冷凍保存を活用する
- ふるさと納税で食材を選ぶ
- 3人家族で食費を見直す際によくある失敗例とは?FPに聞いてみた【座談会】
- 家族のライフスタイルに合わない節約方法を選んでいるケース
- 食費の節約ばかりに目がいき家計全体の改善を怠るケース
- 食費は他人と比べても意味がない!その理由は?
- 家族構成やライフスタイルが違う
- 収入や節約の度合いが異なる
- 食に対する価値観は家庭それぞれ
- 自分の家庭に合った家計の見直しポイント
- 収入と支出を把握する
- 理想のライフプランを考える
- お金のプロに相談して家計を丸ごと見直す
- 3人家族で食費を5万円は多いと感じる方のよくある質問
- 食費以外でなにを削ればいいかわからない
- 家計の収支を把握するには?
- 自分の家計に合った貯蓄方法を知りたい
- 3人家族で家計に不安があるならお金のプロ「マネーキャリア」に相談
3人家族で食費5万円は多い?平均額と比較
3人家族で食費を月5万円に設定するのは、一般的に見て決して多すぎる金額ではありません。
というのも、総務省統計局 家計調査(2024年)によると、3人世帯の食費平均は89,936円(外食費込み)、外食費を除くと平均74,303円という結果が出ているからです。
そのため、3人家族で食費月5万円はむしろ堅実なラインであり、工夫すれば十分実現可能な範囲といえます。
3人家族で食費を5万円に収めるコツ

3人家族で月5万円の食費を実現するには、特別な我慢や複雑なテクニックは必要ありません。
日常の買い物や食事準備における小さな工夫を習慣化するだけで、無理なく目標額に近づけます。
実際、難しい節約法を取り入れなくても、次のような基本的な見直しを行うだけで5万円以内に抑えられます。
- 食費の予算を1週間で管理する
- 買い物へ行く頻度を減らす
- 買い物リストを作成する
- まとめ買いや冷凍保存を活用する
- ふるさと納税で食材を選ぶ
これらの方法について、以下で具体的に解説していきます。
どれも今日から始められるシンプルな取り組みばかりで、組み合わせることで大きな節約効果を生み出します。
食費の予算を1週間で管理する
食費を月単位ではなく週単位で管理することで、使いすぎを効果的に防ぐことができます。
例えば今週の予算を1万円と設定すれば、もし使いすぎてしまった場合でも翌週で調整するといった柔軟な対応が可能になります。
月末に家計簿を見て慌てるのではなく、週ごとに収支を確認しながら軌道修正できるため、支出が安定しやすくなります。
買い物へ行く頻度を減らす
スーパーへ足を運ぶ回数を意識的に減らすことは、食費削減において有効な手段です。
店舗を訪れる機会が多いほど、特売品や新商品の誘惑に負けて、本来必要のないものまでカゴに入れてしまう傾向が強まります。
週1〜2回のまとめ買いスタイルに切り替えれば、衝動的な購入を抑えることができます。
買い物リストを作成する
買い物に出かける前にリストを作成する習慣は、食費管理における最も基本的で効果的な方法です。
リストがあれば、店内で迷わず必要な商品だけをピックアップできるため、目についた商品を何となくカゴに入れてしまう無駄遣いを確実に防ぐことができます。
冷蔵庫の在庫を確認してからリストアップすることで、同じ食材を重複して購入するミスも防ぐことができます。
まとめ買いや冷凍保存を活用する
特売日にまとめて購入し冷凍保存を駆使することで、食費を抑えながら食材を無駄なく使い切ることができます。
肉や魚が安い日に多めに買って小分け冷凍しておけば、価格が高騰している時期でも家計への影響を最小限に抑えられます。
忙しい平日の夕食作りも、冷凍庫から取り出してすぐに調理できるため、疲れた日でも自炊のハードルが下がります。
ふるさと納税で食材を選ぶ
ふるさと納税制度を上手に使えば、実質2,000円の自己負担で質の高い食材を入手でき、食費の削減が可能になります。
特に米や肉類は家計に占める割合が大きいため、これらを返礼品で賄えれば大きな節約効果となる可能性があります。
さらに、地方の特産品や普段はなかなか手が出ない高級食材を試せるのも魅力のひとつです。
節約効果も出て、家族の食卓が豊かになり、食事の満足度が上がることで、外食への欲求も自然と減っていきます。
3人家族で食費を見直す際によくある失敗例とは?FPに聞いてみた【座談会】
3人家族(夫婦+子ども1人)の家庭では、毎月の食費が家計を圧迫しているにもかかわらず、見直しがうまくいかないケースが多く見られます。
背景には、「節約=我慢」と考えてしまったり、家計全体の視点を欠いてしまうことが大きな原因としてあります。
今回は、ファイナンシャルプランナー(FP)の加藤さん、奥山さんに、実際の相談事例を交えながら「3人家族で食費を見直すときによくある失敗例」について語ってもらいました。
家族のライフスタイルに合わない節約方法を選んでいるケース
——まずは「節約方法がライフスタイルに合っていない」という失敗例について伺います。
加藤FP:これは本当によくありますね。例えば、共働きの家庭で「自炊すれば節約できる」と思い込んで、いきなり毎日お弁当や手料理に切り替えるケース。でも現実は時間が足りず、続かなくなってしまうんです。
奥山FP:そうですね。ある30代のご夫婦も、子どもが幼稚園に通い始めたのを機に“節約宣言”をされていました。でも共働きで帰宅が遅く、結局コンビニやデリ頼みになって、前より食費が増えてしまったんです。
加藤FP:一時的に頑張るだけの節約って、長続きしないんですよね。むしろ無理をしてストレスが溜まって、リバウンドで外食が増えるなんてケースもあります。
奥山FP:そのご家庭も、週5フルで自炊ではなく、週2~3に減らしてみることでぐっと楽になったそうです。続けられるペースでやることが、効果的なんですよね。
加藤FP:節約は「理想の暮らし」ではなく「現実の暮らし」に合わせることが大事。特に3人家族は共働き世帯が多いので、その生活リズムに合った見直しをするのがポイントです。
奥山FP :節約は根性論ではなく“仕組み化”なんですよね。続けられる工夫があるかどうかで結果は大きく変わります。
食費の節約ばかりに目がいき家計全体の改善を怠るケース
加藤FP:はい。毎月の食費を1〜2万円削るために必死になっているのに、実は通信費や保険料など固定費のほうがよっぽどインパクトがあるというケース、よくあります。
奥山FP:そうなんですよ。あるご家庭では、毎月の食費を5万円から4万円に抑える努力をしていました。でも見直してみたら、スマホ代と保険で毎月2万円以上ムダが出ていたんです。
加藤FP:本来は、家計全体を見て“どこを改善すれば一番効果があるか”を考えるべきなんですよね。食費はわかりやすいから最初に目がいきがちなんですが、そこだけに集中しても根本的な改善にはなりません。
奥山FP:あと、食費を削ることばかり考えると精神的な負担も大きいです。節約しても貯金が増えないと、モチベーションが下がって途中でやめてしまうことも多いですね。
加藤FP:だからこそ、食費の見直しは“全体最適”の中の一部と捉えることが大事です。固定費や余剰支出を一緒に見直すと、無理なく効果を出せます。
奥山FP:本気で貯めたいなら、「食費だけ」じゃなく「家計全体の設計」を変える視点が必要になりますね。
食費は他人と比べても意味がない!その理由は?
3人家族の食費を月5万円に収めたい方のなかには、他人と比較して5万円に抑えるべきだと感じている方もいるでしょう。
しかし、食費は他人と比べてもあまり意味がありません。それには、以下のような理由があります。
- 家族構成やライフスタイルが違う
- 収入や節約の度合いが異なる
- 食に対する価値観は家庭それぞれ
それぞれの理由を深掘りしながら、自分軸で家計を考える重要性を確認していきましょう。
家族構成やライフスタイルが違う
家族構成やライフスタイルが違えば、当然食費にも差が出ます。
同じ3人家族でも、子どもが中学生なのか、未就学児なのかで必要な食事量は大きく変わりるためです。
また、共働きで外食が増える家庭と、自炊中心の家庭とでは食費の使い方も異なるでしょう。
収入や節約の度合いが異なる
収入や節約意識の違いも、食費に直結する重要な要素です。
たとえば、手取り50万円の家庭と手取り20万円の家庭では、食費にかけられる金額が異なって当然です。
また、節約を重視する家庭もあれば、忙しさを理由に利便性を優先する家庭もあります。
食に対する価値観は家庭それぞれ
食に対する価値観は、家庭ごとに大きく異なります。
ある家庭では「安全で国産の食材を使いたい」、別の家庭では「コスパ重視でとにかく安く済ませたい」といった違いがあるでしょう。
料理が趣味で日々工夫する家庭もあれば、外食や宅配を楽しむことを生活の一部としている家庭もあります。
自分の家庭に合った家計の見直しポイント

食費を含めた家計の見直しは、家庭の状況に応じて考えるべきです。
以下の3つの視点から見直すことで、自分の家庭に合ったやりくりの方向性が見えてきます。
- 収入と支出を把握する
- 理想のライフプランを考える
- お金のプロに相談して家計を丸ごと見直す
それぞれのポイントを押さえれば、3人家族で食費月5万円のような具体的な数値目標にも納得感が生まれるでしょう。
収入と支出を把握する
まず家計改善の第一歩は、収入と支出の把握です。
どこにどれだけ使っているかを把握しないままでは、無駄を見つけることもできません。
たとえば、固定費やサブスク、コンビニなど小さな支出が積もり積もって月に数万円を圧迫しているケースもあります。
理想のライフプランを考える
家計管理の軸を作るために、理想のライフプランを明確にしましょう。
「数年後にマイホームがほしい」「子どもを私立に通わせたい」といった目標があるなら、どの項目を削るか優先順位も見えてきます。
お金のプロに相談して家計を丸ごと見直す
自分たちだけで家計を見直すのが難しいと感じたら、プロの力を借りましょう。
経験豊富なお金のプロ(FP)の視点から、家計改善の適切なアドバイスが受けられます。
3人家族で食費を5万円は多いと感じる方のよくある質問
3人家族で食費を5万円に収めたい方のなかには、以下のような疑問を持っていることが多いです。
- 食費以外でなにを削ればいいかわからない
- 家計の収支を把握するには?
- 自分の家計に合った貯蓄方法を知りたい
それぞれの課題に対して、今すぐ実践できる具体策を紹介します。
食費以外でなにを削ればいいかわからない
食費以外でどこを削るべきか分からないと悩む方は少なくありません。
結論から言えば、まずは固定費の見直しが最優先です。
たとえば、不要なサブスクの解約や通信費・保険料の見直しなど、毎月の出費を減らせる項目は意外と多いものです。
家計の収支を把握するには?
家計の収支を把握するには、まず記録を習慣化することが大切です。
レシートをまとめてスマホで管理したり、家計簿アプリを活用するなど、無理なく続けられる方法を選びましょう。
「収入-支出=残金」の構造を明確にするだけで、お金の使い方の傾向が見えてきます。
自分の家計に合った貯蓄方法を知りたい
自分の家計に合った貯蓄方法を見つけたいなら、まずは「何のために貯めるのか」を明確にすることが第一歩です。
教育費・老後資金・マイホームなど、目的によって貯め方も異なります。
3人家族で家計に不安があるならお金のプロ「マネーキャリア」に相談
3人家族で食費5万円は多いのか、その妥当性や、家計を見直すための具体的な方法について解説しました。
まずは「わが家にとって適正な食費はいくらか?」を考え、収入・支出を正確に把握することから始めてみてください。
とはいえ、「どこをどう見直せばいいのかわからない」「自分たちに合った節約方法が知りたい」と悩む方も多いでしょう。
そんなときは、お金のプロに相談するのがおすすめです。
「マネーキャリア」では、家計の見直しや、収入に応じた節約・貯蓄方法などについて、何度でも無料で相談できます。
食費や家計管理に漠然とした不安を感じている方は、一度「マネーキャリア」に相談してみましょう。