
内容をまとめると
- 3年で100万貯めるには家計の見直しや節税などの取り組みが大事
- 家族と協力して取り組むことで効率的に貯金を進められる
- FPに相談すれば家計状況に合ったアドバイスを受けられる
- マネーキャリアは無料相談が可能で相談実績は10万件以上
- 家計改善や資金プランの相談はマネーキャリアがおすすめ

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
>> 井村 那奈の詳細な経歴を見る
この記事の目次
- 3年で100万貯めるのに月いくら必要?
- 積立貯金の場合のシミュレーション
- 積立投資の場合のシミュレーション
- 3年で100万貯める前に知っておきたい基礎知識
- 平均貯金額
- 手取り収入に対する貯金割合
- 臨時収入に対する貯金割合
- 3年で100万貯めるためのポイント
- 固定費を見直してムダな支出をカットする
- 食費や日用品費などの変動費を節約する
- 先取り貯金や自動積立を活用する
- 控除や税制優遇制度を活用して税負担を軽減する
- 副業で収入を増やす
- 家族で協力しながら進める
- FPに相談して専門的なアドバイスをもらう
- 3年で100万貯めるときの注意点
- 無理な節約でストレスをためないようにする
- 副業を行う場合は確定申告が必要なこともある
- 貯金用と生活用の口座を分けて管理する
- 定期的に貯金計画を見直し無理のないペースで続ける
- 3年で100万貯めるための準備を始めよう【まとめ】
3年で100万貯めるのに月いくら必要?
3年間で100万円を貯めるには、年間で約33万円、月あたりおよそ2.7万円の積立が目安となります。
この目標を達成する方法として「積立貯金」や「積立投資」などがあります。
自分の収入や支出、貯金可能額をもとにシミュレーションを行いましょう。
シミュレーションを行うことで「毎月どのくらい積み立てればいいのか」「どの程度の利回りを目指すべきか」といった具体的な数値が明確になります。
ここでは、積立貯金と積立投資それぞれのシミュレーションを見ていきましょう。
積立貯金の場合のシミュレーション
3年間で100万円を貯める場合、毎月の積立額の目安は約2.7万円です。
ただし、これは3年間で新たに100万円を貯める場合のケースです。
たとえば、手元に50万円あり、残りの50万円を3年間で貯めて合計100万円にする場合は、月々約1.3万円の積立で済みます。
以下では、目標金額に応じた毎月の積立額をシミュレーションしています。
これから3年で貯める金額 | 積立額の目安 |
---|---|
100万円 | 約2.7万円 |
70万円 | 約1.9万円 |
50万円 | 約1.3万円 |
30万円 | 約0.8万円 |
毎月の積立額はそれほど高額ではないため、収入が限られている場合でも、家計の見直しや節約を行えば無理なく積立資金の確保が可能です。
積立投資の場合のシミュレーション
積立投資で3年後に100万円を目指す場合は、想定する利回りや目標額によって積立額が異なります。
下記は、目安となるシミュレーション例です。
運用利回り | 3年間の目標額 | 月の積立額 |
---|---|---|
3% | 100万円 | 約2.6万円 |
3% | 50万円 | 約1.3万円 |
4% | 100万円 | 約2.6万円 |
4% | 50万円 | 約1.3万円 |
5% | 100万円 | 約2.5万円 |
5% | 50万円 | 約1.2万円 |
6% | 100万円 | 約2.5万円 |
6% | 50万円 | 約1.2万円 |
※本シミュレーションは将来の結果を保証するものではありません。
※税金や手数料は考慮していません。
3年という比較的短期間で、目標金額も大きくないため、利回りによる月々の積立額の差はそれほど大きくありません。
※参照:つみたてシミュレーター|金融庁
3年で100万貯める前に知っておきたい基礎知識
3年で100万円を貯める前に「平均貯金額」や「手取り収入・臨時収入に対する貯金割合」などを把握しておくと、より現実的な計画を立てやすくなります。
- 平均貯金額
- 手取り収入に対する貯金割合
- 臨時収入に対する貯金割合
平均貯金額
金融広報中央委員会の調査によると、単身世帯と二人以上世帯の平均貯金額は以下のとおりです。
単身世帯 | 二人以上世帯 | |
---|---|---|
全体平均 | 647万円 | 364万円 |
20代 | 118万円 | 170万円 |
30代 | 443万円 | 408万円 |
40代 | 473万円 | 501万円 |
50代 | 839万円 | 663万円 |
60代 | 972万円 | 1,130万円 |
70代 | 929万円 | 964万円 |
※金融資産保有世帯
上記のとおり、平均貯金額は年齢が上がるにつれて増える傾向があります。
20代でも平均貯金額は100万円を超えているため、これから3年間で新たに100万円を貯める場合も比較的イメージしやすいでしょう。
手取り収入に対する貯金割合
金融広報中央委員会の調査によると、年間の手取り収入に対する貯金割合は以下のとおりです。
単身世帯 | 二人以上世帯 | |
---|---|---|
5%未満 | 5.1% | 6.5% |
5〜10%未満 | 8.8% | 13.5% |
10〜15%未満 | 14.2% | 19.2% |
15〜20%未満 | 3.3% | 3.5% |
20〜25%未満 | 7.9% | 9.4% |
25〜30%未満 | 2.2% | 1.4% |
30〜35%未満 | 6.1% | 5.1% |
35%以上 | 11.2% | 7.7% |
※金融資産保有世帯
単身世帯では比較的高い割合で貯金できている人もいますが、二人以上世帯では生活費や教育費などの支出が増えることから、貯金割合がやや低くなる傾向にある可能性があるという見方もできます。
全体を見ると、多くの世帯が手取りの5〜20%程度を貯金に回しており、無理なくコツコツ貯めていることがわかります。
臨時収入に対する貯金割合
金融広報中央委員会の調査によると、臨時収入に対する貯金割合は以下のとおりです。
単身世帯 | 二人以上世帯 | |
---|---|---|
臨時収入があったと回答した人 | 43.8% | 54.7% |
(内訳) | ||
10%未満 | 3.5% | 6.1% |
10〜20%未満 | 3.9% | 6.6% |
20〜30%未満 | 2.6% | 3.8% |
30〜40%未満 | 1.6% | 2.5% |
40〜50%未満 | 0.4% | 0.5% |
50〜60%未満 | 5.1% | 7.1% |
60%以上 | 10.6% | 9.8% |
貯金しなかった | 16.0% | 18.2% |
※金融資産保有世帯
臨時収入があった人のうち、半数以上が一定割合を貯金に回していることがわかります。
「60%以上を貯金した」という人も一定数おり、臨時収入をしっかり活用している様子が見て取れます。
一方で「貯金しなかった」という人も約2割おり、臨時収入の使い道には個人差が大きいことがうかがえます。
3年で100万貯めるためのポイント
3年で100万円を貯めるには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。
以下の内容を実践することで、無理のないペースで確実に貯金を進めやすくなります。
- 固定費を見直してムダな支出をカットする
- 食費や日用品費などの変動費を節約する
- 先取り貯金や自動積立を活用する
- 控除や税制優遇制度を活用して税負担を軽減する
- 副業で収入を増やす
- 家族で協力しながら進める
- FPに相談して専門的なアドバイスをもらう
固定費を見直してムダな支出をカットする
3年で100万貯めるためには、毎月の「固定費」を見直してムダな支出をカットすることが大事です。
固定費は一度削減すればその効果が長期間続くため、無理なく貯金を増やすことができます。
たとえば、スマホを格安SIMに乗り換える、保険の特約を見直す、電気・ガス会社を比較して安いプランに変更するなどの工夫で、月5,000円〜1万円以上の節約が可能です。
また、使っていないサブスクリプションサービスや会員費などの「なんとなく払っている出費」もチェックしましょう。
固定費のカットは最初の手間こそありますが、その後は自動的に節約効果が続くため、積立額を増やすことができ、3年間で100万円を貯める可能性を高めることができます。
食費や日用品費などの変動費を節約する
3年で100万円を貯めるためには、食費や日用品費などの「変動費」を見直すことが大事です。
固定費の削減は効果が大きい反面、一度見直すとその後の改善余地は限られます。
そのため、日々の支出を上手にコントロールすることが、無理なく積立額を確保するためのポイントです。
たとえば、
・まとめ買いや特売日の活用
・自炊の回数を増やす
・コンビニの利用を控える
・クーポンの活用
・複数店舗での価格比較
といった工夫で支出を抑えることができます。
変動費の見直しは、成果がすぐに現れるため節約効果を実感しやすく、貯金へのモチベーションを維持するのにも役立ちます。
先取り貯金や自動積立を活用する
3年で100万円を貯めるには「先取り貯金」や「自動積立」を取り入れるのがおすすめです。
先取り貯金とは、給料が振り込まれたタイミングで、あらかじめ決めた金額を自動的に貯金用口座へ移す方法です。
「余ったら貯める」よりも確実に貯金が継続しやすく、貯め癖をつけることができます。
また、ネット銀行や証券会社の自動積立サービスを使えば、毎月自動で一定額を積み立てられるため、手間をかけずに計画的な資産形成が可能です。
家計管理が苦手な方や忙しい方でも、先取り貯金や自動積立を活用すれば、無理なく確実にお金を貯めていけるでしょう。
控除や税制優遇制度を活用して税負担を軽減する
3年で100万円を貯めるには、収入を増やしたり支出を見直すだけでなく、税負担を軽減することも大切なポイントです。
控除や税制優遇制度を活用すれば、手元に残る資金が増え、必要な積立額を無理なく確保しやすくなります。
控除や税制優遇制度には、寄附金控除、住宅ローン控除、iDeCo(個人型確定拠出年金)などがあります。
収入が増えなくても、税負担を軽減することで、3年で100万円を貯める目標に近づけます。
副業で収入を増やす
3年で100万円を貯めるには、副業で収入を増やすことも重要です。
収入が増えれば、貯金や投資に回せる資金が増え、目標達成の可能性が高まります。
たとえば、クラウドソーシングによる在宅ワーク、スポットワーク、ポイント活動(ポイ活)、フリマアプリでの販売など、さまざまな副業の選択肢があります。
積立貯金で3年で100万円を貯める場合、月々の目安は約2.7万円です。
現在の収入だけでは難しい場合でも、副業で月2.7万円を稼ぐことができれば、3年で100万円の目標を十分に達成可能です。
家族で協力しながら進める
3年で100万円を貯めるには、家族で協力しながら取り組むことがポイントです。
1人でも貯金や投資は可能ですが、家族の協力がなければ支出管理や収入の工夫が効率的に進まず、目標達成の可能性が低くなります。
また、辛い状況や予期せぬ出費があった場合に、1人で対応しなければならず、モチベーションも下がりやすくなります。
家族の協力があれば、支出管理が効率的に進むだけでなく困難な状況でも互いに支え合えるため、モチベーションを高く維持できるでしょう。
家族でそれぞれの役割を分担しながら貯金や投資を進めることで、無理なく計画を継続でき、3年間で100万円を貯めることも十分可能です。
FPに相談して専門的なアドバイスをもらう
「3年で100万円貯めたいけれど、どう計画を立てればいいか不安」という場合は、FPへの相談がおすすめです。
FPは家計や資金計画の専門家として、相談者の収支バランスに合わせた現実的なプランを提案してくれます。
専門家のアドバイスをもとに計画を立てたり見直したりすることで、無理なく積立資金を確保しやすくなります。
また、無料で何度でも相談できるサービスやオンライン相談を利用すれば、費用面の心配もなく安心です。
3年で100万貯めるときの注意点
3年で100万円を貯める際は、次のような点にも注意して進めることが大切です。
- 無理な節約でストレスをためないようにする
- 副業を行う場合は確定申告が必要なこともある
- 貯金用と生活用の口座を分けて管理する
- 定期的に貯金計画を見直し無理のないペースで続ける
無理な節約でストレスをためないようにする
3年で100万円を貯める際に意識したい注意点の一つが、無理な節約でストレスをためないことです。
極端に支出を抑えすぎると、日常生活の楽しみが減り、精神的な負担が大きくなってしまいます。
たとえば、食事や趣味、交際費を必要以上に削ると、節約を長続きさせることが難しくなり、途中で挫折してしまう可能性があります。
そのため、固定費や変動費の見直しを行いながらも、自分や家族が無理なく続けられる範囲で節約することが大切です。
ストレスがたまらない範囲で計画的に貯金を進めることで「3年間で100万円」という目標を達成しやすくなります。
副業を行う場合は確定申告が必要なこともある
3年で100万円を貯めるために副業を検討している場合は、確定申告が必要になるケースがあることを理解しておきましょう。
たとえば、副業の所得が年間20万円を超える場合には確定申告が必要です。
また、医療費控除や住宅ローン控除を利用する際にも確定申告が必要な場合があります。
確定申告を怠ると、延滞税などのペナルティを受ける可能性もあるため注意が必要です。
副業を活用する際は、税務署のサイトやFPなどに相談し、正しく手続きを進めましょう。
※参照:確定申告が必要な方|国税庁
貯金用と生活用の口座を分けて管理する
3年で100万円を貯めるには、貯金用と生活用の口座を分けて管理するなど、日頃の資金管理の工夫が大切です。
生活費用の口座には、食費や光熱費など必要最低限の支出だけを残すようにすると、使いすぎを防ぎ、計画的に貯金を進めやすくなります。
また、貯金用口座は引き出しにくいネット銀行や定期預金を活用すると、無駄遣いを避けながら着実にお金を貯めることが可能です。
定期的に貯金計画を見直し無理のないペースで続ける
3年で100万円を貯めるためには、最初に立てた貯金計画を定期的に見直すことが大事です。
収入や支出、生活環境、家計内の優先順位は時間とともに変わるため、当初の計画に固執せず、状況に応じて柔軟に見直すことが大切です。
そのまま無理な計画を続けると、現実とかけ離れた目標になり、途中で挫折してしまうこともあります。
定期的に貯金額やペースを見直して必要に応じて調整することで、無理なく貯金や投資を続けることが可能です。
3年で100万貯めるための準備を始めよう【まとめ】
3年で100万円を貯めるためには、1年あたり約33万円、月に約2.7万円を積み立てる必要があります。
目標を達成するには、固定費や変動費の見直しに加え、副業による収入アップなどの取り組みが重要です。
また、家族で協力して取り組むことで、より効率的に貯金を進めることができます。
資金計画や準備方法に不安がある場合、FPに相談してアドバイスをもらうのがおすすめです。
FPに相談すれば、自分たちに合った家計の見直しポイントなどがわかります。
3年で100万円を貯めたいと考えている方は、早めに専門家に相談し、計画的に準備を進めていきましょう。