内容をまとめると
- 月5万円の電気代は一般的な家庭の平均と比べて倍以上の水準
- 電気代が高くなる原因を把握して効果的な節電対策を行うことが重要
- 他の支出も見直すことで家計の負担が軽くなり自由に使えるお金が増える
- FPに相談すれば節約や家計管理のアドバイスが受けられる
- マネーキャリアは相談実績10万件以上でさまざまなお金の悩みに対応
- 家計改善や節約の相談をしたいならマネーキャリアがおすすめ
この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 電気代が月5万円は高い?一般的な家庭との比較
- 世帯人数別の平均電気代
- 地域別の平均電気代
- 季節別の平均電気代
- 月5万円の電気代は非常に大きな負担
- 電気代が月5万円になるのはなぜ?高くなる主な原因5つ
- オール電化で電気代が高くなりやすい
- ライフスタイルが変化して電力使用量が増えた
- 電力消費の大きい家電を頻繁に使っている
- 料金プランがライフスタイルに合っていない
- 家族全体の節電意識があまり高くない
- 電気代を月5万円から下げるには?節電対策5つ
- 家電の使い方を見直してムダをカットする
- 省エネ家電に買い替えて効率よく節電する
- 電力会社や料金プランを見直してコストダウンを図る
- 家族みんなで協力して節電対策に取り組む
- 専門家(FP)に相談する
- 電気代が月5万円で悩んでいるなら今すぐ見直しを!【まとめ】
電気代が月5万円は高い?一般的な家庭との比較
月に5万円の電気代が高いのかどうか判断するには「平均的な電気代」を知っておくことが大切です。
一般的な目安を知ることで、自宅の電気代が平均と比べて高いのか、どの程度の差があるのかを把握しやすくなります。
ここでは、以下の3つの平均電気代について紹介します。
- 世帯人数別の平均電気代
- 地域別の平均電気代
- 季節別の平均電気代
世帯人数別の平均電気代
まずは、世帯人数別の平均電気代について見ていきましょう。
| 世帯人数 | 電気代 |
|---|---|
| 1人 | 5,810円 |
| 2人 | 1万585円 |
| 3人 | 1万2,185円 |
| 4人 | 1万2,238円 |
| 5人 | 1万3,910円 |
| 6人以上 | 1万5,816円 |
※勤労者世帯の場合
6人以上の世帯でも電気代の平均は月1万5,816円となっており、5万円と比べるとかなり低い水準です。
仮に4人家族で月5万円の電気代がかかっている場合、平均的な電気代のおよそ4か月分を、たった1か月で支払っている計算になります。
地域別の平均電気代
地域別の平均電気代は、次のとおりです。
| 地域 | 電気代(2人以上世帯) |
|---|---|
| 北海道地方 | 1万2,985円 |
| 東北地方 | 1万4,795円 |
| 関東地方 | 1万1,656円 |
| 北陸地方 | 1万5,621円 |
| 東海地方 | 1万1,762円 |
| 近畿地方 | 1万694円 |
| 中国地方 | 1万3,563円 |
| 四国地方 | 1万2,471円 |
| 九州地方 | 1万249円 |
| 沖縄地方 | 1万2,318円 |
※勤労者世帯の場合
地域別に見ると、電気代が最も高いのは北陸地方で月平均1万5,621円、次いで東北地方の1万4,795円です。
一方、電気代が安い地域は九州地方で1万249円、近畿地方も1万694円となっており、北陸地方と九州地方では5,372円もの差があります。
たとえ電気代平均が最も高い北陸地方に住んでいたとしても、月5万円の電気代は平均より3万4,379円も高く、大きな開きがあることがわかります。
季節別の平均電気代
季節別の平均電気代は、次のとおりです。
| 世帯人数 | 春(4月) | 夏(8月) | 秋(10月) | 冬(12月) |
|---|---|---|---|---|
| 2人 | 1万1,444円 | 1万707円 | 1万2,262円 | 1万291円 |
| 3人 | 1万3,138円 | 1万2,254円 | 1万3,277円 | 1万2,128円 |
| 4人 | 1万3,042円 | 1万2,438円 | 1万3,085円 | 1万1,814円 |
| 5人 | 1万4,455円 | 1万4,641円 | 1万4,065円 | 1万4,266円 |
| 6人以上 | 1万7,094円 | 1万6,128円 | 1万7,858円 | 1万4,576円 |
※勤労者世帯の場合
上記のとおり、季節による電気代の差はそれほど大きくありません。
世帯人数によっては、冷暖房を使う夏や冬よりも春や秋のほうが、電気代が高くなることもあります。
いずれにしても、月5万円の電気代は非常に高いことがわかります。
月5万円の電気代は非常に大きな負担
一般的な家庭にとって月5万円の電気代は非常に高く、家計に大きな負担となります。
厚生労働省の調査によると、世帯あたりの平均年収は524万2,000円で、月収に換算すると約43.6万円です。
電気代が5万円の場合、月収の約11%を占める計算になります。
そして、残りのお金で、ガス代、水道代、住居費、通信費、食費などを負担しなければいけません。
家計にゆとりがなくなり、貯蓄や資産形成といった将来への備えにお金を回すことが難しくなります。
電気代が月5万円になるのはなぜ?高くなる主な原因5つ
電気代が高くなる主な原因は、以下のとおりです。
- オール電化で電気代が高くなりやすい
- ライフスタイルが変化して電力使用量が増えた
- 電力消費の大きい家電を頻繁に使っている
- 料金プランがライフスタイルに合っていない
- 家族全体の節電意識があまり高くない
オール電化で電気代が高くなりやすい
オール電化の住宅は、どうしても電気代が高くなりがちです。
オール電化は、ガスでまかなっていた調理・給湯・暖房などもすべて電気でまかなうため、一般の住宅に比べて電気の使用量が増える傾向にあります。
関西電力によると、オール電化住宅の平均電気代は、1人暮らしで1万777円、2人暮らしで1万3,406円、3人暮らしで1万4,835円、4人以上の世帯では1万6,533円となっています。
すべての家電や設備で電気を使用するため、省エネ性の低い家電を使用していたり使い方にムダがあると、電気代が5万円を超えるケースもあり得るため注意が必要です。
ライフスタイルが変化して電力使用量が増えた
生活環境やライフスタイルの変化が、電力使用量増加の主な原因である可能性があります。
以下のような変化が、電気代が月5万円になる要因となっていないか振り返ってみましょう。
- 在宅勤務が増え、日中の冷暖房や照明の使用時間が増えた
- 家族の増加に伴い、より広い家に引っ越した
- 家族の生活リズムが変わり、家電の稼働時間が長くなった
- 在宅介護で医療機器やエアコンを常時使用するようになった
- ペットを飼い始め、冷暖房の利用が増えた
こうした変化が原因で電気代が高騰している可能性も考えられます。
電力消費の大きい家電を頻繁に使っている
電気代が高くなる原因の一つが、電力消費の大きい家電を頻繁に使っていることです。
電力消費の大きい家電の使用時間や使用頻度が増えると、自然と電気代も上がりやすくなります。
環境省の調査によれば、世帯当たりの年間電力消費量の機器別構成は以下のとおりです。
| 家電 | 年間電力消費量の機器別構成割合 |
|---|---|
| エアコン | 14.7% |
| 冷蔵庫 | 14.3% |
| 照明 | 13.5% |
| テレビ | 9.4% |
| パソコン | 3.9% |
| ビデオレコーダー | 2.4% |
| 電気ポット | 2.3% |
| 温水暖房便座 | 2.0% |
| 電気コンロ | 1.9% |
| 電気炊飯器 | 1.7% |
このように、エアコン、冷蔵庫、照明は電力消費が特に大きいため、ムダな使用を避けることで、効率的に電気代を節約できます。
料金プランがライフスタイルに合っていない
月5万円という高額な電気代は、契約している料金プランがライフスタイルに合っていないことが原因かもしれません。
電力会社は様々な料金プランを提供しており、それぞれに異なる特徴があります。
例えば、日中に自宅で過ごす時間が長い家庭が、夜間割引プランを契約していると、かえって割高な料金を支払うことになります。
このように、ライフスタイルに合わないプランを選んでいると、不必要な電気代を払い続けることになり、家計を圧迫します。
家族全体の節電意識があまり高くない
家族の節電意識が低いことも、月5万円という高額な電気代の要因かもしれません。
1人だけが節電を意識しても、他の家族が無関心であれば、大きな効果は期待できません。
エアコンの長時間使用、不適切な設定温度、冷蔵庫の頻繁な開閉、照明の消し忘れなど、日々の無意識な行動が電力の浪費につながります。
「自分だけが頑張っている」という状況はストレスにもなりかねません。
節電は家族全員で取り組むことで、初めて大きな効果を得られます。
電気代を月5万円から下げるには?節電対策5つ
電気代を節約するための対策は、以下のとおりです。
- 家電の使い方を見直してムダをカットする
- 省エネ家電に買い替えて効率よく節電する
- 電力会社や料金プランを見直してコストダウンを図る
- 家族みんなで協力して節電対策に取り組む
- 専門家(FP)に相談する
家電の使い方を見直してムダをカットする
家電の使い方を少し工夫するだけでも、電気代の節約が可能です。
エアコン、冷蔵庫、テレビ、電子レンジ、洗濯機など毎日使う家電の使い方を見直すことで、電力使用量を抑えられます。
例えば、エアコンの暖房を1日9時間使用する場合、設定温度を21℃から20℃に下げることで年間で約1,650円の電気代削減が可能です(外気温6℃の場合)。
また、50V型のテレビの視聴時間を1日1時間短くするだけでも、年間で約895円の電気代が抑えられます。
こうした小さな積み重ねが大きな節約につながります。
省エネ家電に買い替えて効率よく節電する
電気代を抑える方法として、古い家電を最新モデルに買い替えるという選択肢も効果的です。
近年の家電は、省エネ技術が大きく進化しており消費電力を大幅にカットできるようになっています。
経済産業省 資源エネルギー庁のデータによると、主要な家電は10年前の製品と比べて、省エネ性能が次のように向上しています。
| 製品 | 10年前のモデルとの省エネ性能比較 |
|---|---|
| エアコン | 約15%向上 |
| 温水洗浄便座 | 約8%向上 |
| 冷蔵庫 | 約28〜35%向上 |
最近の家電は効率よくエネルギーを使う設計になっているため、古いモデルから買い替えるだけで、普段通りの使い方でも自然と電気代の節約につながります。
電力会社や料金プランを見直してコストダウンを図る
今使っている電力会社や料金プランの見直しは、電気代を節約する効果的な方法です。
電力自由化によって多くの選択肢があるため、ご自身のライフスタイルに合ったプランを選ぶことで、無理なく電気代を抑えられます。
「なんとなく契約した」プランが、実は家庭の電力消費パターンに合っていないケースは少なくありません。
現在の契約内容を確認し、他の電力会社や料金プランと比較検討してみましょう。
家族みんなで協力して節電対策に取り組む
月5万円の電気代を削減するには、家族全員が同じ目標を持ち、協力して取り組むことが最も重要です。
まずは、「現在の電気代はいくらなのか」「どのくらいまで節約したいのか」「どのような方法で取り組むのか」といった基本的な点を家族で話し合い、目標と手段を共有しましょう。
全員が一体となって節電に取り組むことで、効率的に節約を進めることができます。
この取り組みは、電気代だけでなく、水道代や食費、通信費など、他の支出の見直しにもつながる可能性があります。
専門家(FP)に相談する
電気代が月5万円と高くて困っている場合は、専門家(FP)に相談することも検討してみましょう。
FPに相談することで、電気代を含む家計全体の見直しポイントや効果的な節約方法について、具体的なアドバイスを受けられます。
そのため、電気代を抑えるだけでなく、家計全体のムダな支出も見直せるため、貯金や資産運用などに回せるお金を増やすことができます。
無料相談やオンライン相談に対応しているFP窓口を選べば、気軽に利用できるため安心です。
電気代が月5万円で悩んでいるなら今すぐ見直しを!【まとめ】
電気代が月5万円というのは、一般的な家庭の平均と比べて倍以上の金額にあたります。
電気代が高くて家計が圧迫されていると感じたら、まず原因を把握して、節電対策に取り組むことが大切です。
その際、家族全員で状況を共有して協力すれば、より大きな節約効果が期待できます。
また、FPに相談すれば、電気代が高い原因や具体的な節約方法、他の支出の見直しポイントまでアドバイスを受けられるため、効率的に家計改善を進められます。
電気代が高くて困っている場合は、この機会に専門家(FP)に相談して家計の見直しを始めてみましょう。