「住宅ローンは組まない方がいいって本当?」
「住宅ローンを組まないと損するのか知りたい」
とお悩みではないでしょうか。
住宅ローンを組まない方がいいかどうかは、あなたの資金状況や将来のライフプランによって大きく異なります。
この記事では住宅ローンを組まないメリット・デメリットや向いている人の特徴を解説します。
この記事を読むことで、住宅ローンを組むべきかどうかの判断基準が明確になり、自分に最適な住宅購入方法を選択できるようになるので、ぜひご覧ください。
この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
【どっちが得?】住宅ローンは組まない方がいい?組まないと損?
住宅ローンを組まない方がいいかどうかは、あなたの資金状況や投資方針によって異なります。
住宅ローンを組む場合と組まない場合の主な違いは以下の通りです。
| 項目 | 住宅ローンを組む場合 | 現金購入の場合 |
|---|---|---|
| 住宅ローン控除 | 年末残高の0.7%を13年間控除 (3,000万円なら最大273万円) |
控除なし |
| 利息負担 | 金利1.5%×35年で約858万円 (3,000万円借入の場合) |
なし |
| 諸費用 | 事務手数料:借入額の2.2% 保証料:借入額の0.2~0.4% 抵当権設定費用:15~30万円 |
不要 |
| 手元資金 | 温存可能 (投資や緊急時に活用) |
大幅に減少 |
| 毎月の返済 | 約9.2万円/月 (3,000万円、35年、1.5%) |
なし |
| 団信保障 | 死亡・高度障害時に ローン残高が0になる |
保障なし |
| 金利上昇リスク | 変動金利の場合あり (固定金利なら回避可能) |
なし |
| 投資機会 | 手元資金で投資可能 (ローン金利以上のリターン狙い) |
資金不足で機会損失の可能性 |
| 精神的負担 | 長期間の返済義務 | 返済の心配なし |
上記からも分かるように住宅ローンを組む場合と現金購入の場合ではさまざまな違いがあります。どちらが得かを判断する場合は以下のポイントが重要になります。
- 住宅ローン控除:高所得者ほど恩恵大
- 投資機会:ローン金利以上の運用が可能かどうか
- リスク許容度:返済負担や金利変動のリスクをドコまで受け入れられるか
- 資金余力:現金購入後も十分な資金が残せるか
このように、どちらが得かは個人の状況によって大きく異なるため、慎重に検討することが大切です。
住宅ローンは組まない方がいい?悩む場合はFP相談で解決!

現金購入と住宅ローン利用では、それぞれ異なるメリット・デメリットがあり、どちらが最適かは人によって異なります。そのためどちらが得か悩む場合はFP相談を活用しましょう。
FPに相談することで、将来の収入見込みや税制面での影響などを踏まえてあなたに最適な選択をサポートしてくれます。
また、住宅ローン控除の恩恵を受けられるかどうかや、団体信用生命保険の必要性などもアドバイスを受けることができます。
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ローンを組まないで家を買うメリット

- 金利を支払わなくてもよい
- 諸費用を抑えられる
- 返済の負担がない
金利を支払わなくてもよい
ローンを組まないで家を買うと、住宅ローンを返済する際の金利を支払う必要がないのが大きなメリットです。
借入額や返済期間にもよりますが、利息分の支払いは総額で数百万円に及ぶことも多く、負担は重いといえるでしょう。
諸費用を抑えられる
住宅ローンの契約をしないで家を買うと、抵当権設定費用や契約手数料、ローン保証料など、住宅ローン特有の費用を支払わなくても済みます。
住宅購入の手続き自体もシンプルになるでしょう。住宅ローンは手続きが煩雑なため、現金一括での購入なら時間的なコスト削減にもつながります。
返済の負担がない
当然のことですが、ローンを組まずに家を買うことで毎月数万円の返済負担がなくなり、住居費にかかる精神的負担の軽減になります。
ローンの返済期間が長くなればなるほど、ケガや病気、家族の介護などで働けなくなるリスクにさらされる期間も長くなります。
長期的に見ても、一括で家を購入しておくことで安心感も買えることになるでしょう。
ローンを組まないで家を買うデメリット

次の3つのデメリットについて解説します。
- 手元資金が減る
- 住宅ローン控除を受けられない
- 団信の保障を受けられない
手元資金が減る
最初のデメリットは、住宅を一括で購入することで何千万円もの手元資金が減ることです。残った手元資金で生活できるのか、生活防衛費は確保できるのか、といった点を考慮する必要があります。
また、住宅ローンは他のローンと比べて金利が低いため、借入金利を超える利率で運用ができるなら、手元資金を資産運用に回すほうが効率的に資産を増やせる可能性もあります。
住宅ローン控除を受けられない
住宅ローン控除を活用すると年間で最大31.5万円の所得税控除を受けられますが、ローンを組まないで家を買うと控除は受けられません。
住宅ローン控除を受ける条件には次のようなものがあります。
- 住宅ローン返済期間は10年以上
- 控除を受ける人が年末までに居住している
- 床面積は50㎡以上
- 控除を受ける人の合計所得は2000万円以下
団信の保障を受けられない
団信とは、団体信用生命保険の略で、住宅ローン契約者が亡くなったり高度機能障害になったりした場合に、住宅ローンの残債を保険金で支払う仕組みです。
住宅ローンの契約には必ず団信に加入するため、万が一の事態への備えができますが、ローンを組まないで家を買うと団信の保証は受けられません。
ローンを組まないで家を買うのに向いている人は?

- 自己資金に余裕がある人
- ローンの返済負担を抱えたくない人
- ローリスクの資産形成を好む人
自己資金に余裕がある人
まずは、住宅を購入できるほどの自己資金があることが前提となります。
そのうえで、住宅購入後の生活費や、病気やケガなどで働けないときの生活防衛費を確保できているのであれば、ローンを組まないで物件を購入できるでしょう。
ローンの返済負担を抱えたくない人
自己資金が十分にあることに加えて、ローンの返済負担を抱えたくないと考えている人もローンを組まずに家を買うのに向いています。
数十年間にわたるローン返済の途中にはさまざまなライフイベントが待っているため、毎月数万円から数十万円に及ぶ返済には心理的負担を感じるでしょう。
利息分の支払いや、住宅ローンに関連した諸費用などの負担を軽くしたいなら一括での購入を検討してみてください。
ローリスクの資産形成を好む人
住宅ローンを組むという選択肢は、手元資金を残して運用に回したい人に合っています。
一方で、ローリスクの資産形成を好む人にはローンを組まずに一括で住宅購入が合っているといえるでしょう。
ローリスクの資産形成の例として、定期預金があります。定期預金では住宅ローンの金利を上回るほどの利回りになることは難しく、安全性が高い方法で資産形成したい人は、一括での物件購入を検討してみるのがおすすめです。
【まとめ】ローンを組まないで家を買うならメリットとデメリットを理解しよう
この記事でお伝えした通り、住宅ローンを組ますに家を買うには、総支払額が少ないといったメリットと、住宅ローン控除が受けられないといったデメリットを理解したうえで、自分に合った方法かどうかを慎重に判断することが大切でした。
住宅ローンを組む場合や、組まずに一括購入する場合、住宅ローン控除を受けながら繰り上げ返済をする場合など、さまざまなケースを考えてシミュレーションするのがおすすめです。
マネーキャリアでの相談では、住宅購入の方法について選択肢が広がるほか、詳細なシミュレーションが可能で、希望の物件購入への近道が見つかるでしょう。