- 記録するだけで改善につながらない
- 支出の分類だけで問題点が見えない
- 数字を見るだけで行動に移せない
内容をまとめると
この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- 家計簿をつけるだけでは意味がない理由3選
- 記録するだけで改善につながらない
- 支出の分類だけで問題点が見えない
- 数字を見るだけで行動に移せない
- 家計簿は振り返らないと意味がない!収支改善するならFPへの相談がおすすめ
- 意味がない家計簿にしないために必要なこと
- 具体的な目標を設定する
- 支出を見える化する
- 予算と実績を比較する
- 改善のための計画を立てる
- 効率的に管理する
- 家計簿をつけられない場合の対処法
- キャッシュレス管理に切り替える
- 家計のプロ(FP)に相談する
- 家計簿をつける上での注意点
- 自分に合った方法を見つける
- 無理のない範囲で継続する
- 家計簿・家計改善でよくある失敗例とは?現役FPに聞いてみた【座談会】
- 無理な目標を立ててしまうケース
- 家計簿をつけることが負担になってしまうケース
- 収支改善に役立つ家計管理テクニック
- 固定費を見直す
- 食費を節約する
- 変動費をコントロールする
- 家計簿をつけることに関するよくある質問
- 家計簿をつける頻度はどのくらいが適切?
- 手書きと家計簿アプリどちらが良い?
- 家計簿をつけるのが面倒な時はどうすれば良い?
- 家計簿をつけない人の割合は?
- 家計簿をつけると貧乏になると言われる理由は?
- 家計簿は保存すべき?
- 家計簿が意味ないかもとお悩みの方はマネーキャリアに相談
家計簿をつけるだけでは意味がない理由3選

記録するだけで改善につながらない
支出の分類だけで問題点が見えない
支出を細かく分類するだけでは、家計の本質的な問題点を把握することができません。
なぜなら、食費、交際費、日用品といったカテゴリーに金額を振り分けただけでは、なぜその支出が発生したのか、どこに無駄があるのかが見えてこないからです。
また、各支出の背景にある生活習慣や消費行動まで踏み込んで分析しなければ、効果的な改善策は見つかりません。
そのため、ここで重要になるのは、分類後の分析と具体的な改善ポイントの特定です。
各カテゴリーの支出額が妥当かどうかを評価し、どこをどう削減すれば効果的なのかを検討することが必要です。
数字を見るだけで行動に移せない
数字を眺めるだけでは、改善のための行動を起こすことができません。
たとえば、光熱費が高額だとわかっても、どの設備をどのように使用すれば節約できるのか、具体的な対策までは見出せないことがよくあります。
また、食費が予算オーバーしていても、それをどう削減すればよいのかという行動プランがなければ、翌月も同じ結果を繰り返してしまいます。
したがって、数値を改善につなげるためには、具体的なアクションプランが不可欠です。
実行可能な目標と期限を設定し、計画的に改善を進めていくことが求められます。
家計簿は振り返らないと意味がない!収支改善するならFPへの相談がおすすめ
家計簿は、定期的な振り返りがないと効果がありません。
効果的な家計改善を実現するには、専門家の客観的な視点を取り入れることをおすすめします。
FPによる家計診断を受けることで、家計の問題点を客観的に把握することができます。

意味がない家計簿にしないために必要なこと

家計簿を意味のあるものにするためには、以下の5つのポイントが重要です。
これらのポイントを押さえることで、家計を改善するためのツールへと変わります。
それでは、各ポイントについて詳しく解説していきます。
具体的な目標を設定する
家計簿をつける目的を明確にすることで、効果的に家計を管理できます。
なぜなら、漠然と貯金したいという思いだけでは、日々の節約や我慢を続けるモチベーションを保つことが難しいからです。
目標があることで、今月は予算内に収められたという達成感も得られやすくなり、家計管理が楽しくなるため重要な要素の一つです。
支出を見える化する
支出を見える化することで、家計の現状を正確に把握できます。
使う予定だった金額と実際の支出を比較すれば、どの項目で想定より多く使っているのか、どこに節約の余地があるのかが一目でわかります。
このように支出の流れを可視化することで、無理なく家計を改善するための具体的なヒントを得られるでしょう。
予算と実績を比較する
改善のための計画を立てる
家計を見直ししたい場合は、改善のための計画を立てましょう。
なぜなら、問題点を把握しただけでは何も変わらず、実際に行動に移すための計画が必要だからです。
そのため、毎月の支出をどれだけ減らすかを明確に決め、そのための具体的な方法を考えましょう。
また、計画がうまくいっているかを定期的に確認することで、修正もしやすくなります。
月末に振り返りを行い、目標を達成できたか、できなかった場合はなぜかを分析し、翌月の計画に反映させましょう。
効率的に管理する
家計簿を長く続けるには、記録する手間を減らすことが重要です。
毎日手書きで細かく記録するスタイルでは時間がかかり、忙しい日常の中では負担になって挫折しやすくなってしまいます。
そこで、スマートフォンの家計簿アプリを活用すれば、支出を記録する時間を大幅に短縮できます。
また、デジタルツールを活用することで、グラフや分析機能も簡単に使えるようになるのでおすすめです。
家計簿をつけられない場合の対処法
家計簿をつけられない場合の対処法は以下の2つです。
- キャッシュレス管理に切り替える
- 家計のプロ(FP)に相談する
キャッシュレス管理に切り替える
家計簿をつけるには支払いをキャッシュレス管理に切り替えることがおすすめです。
キャッシュレスとはクレジットカードや電子マネー決済を指します。
これらを利用することで、履歴が残るのでその時忘れてしまっていても、後で見返すことが可能です。
家計のプロ(FP)に相談する
どうしても一人では家計簿をつけられない人は家計のプロであるFPに相談することも有効な手段です。
FPとは個人の資産管理や将来設計に関するお金の専門家で、保険、年金、投資、税金など幅広い専門知識を持っていることが認められた資格です。
- 専門的なアドバイスがもらえる
- 第三者視点で冷静に判断ができる
- 貯蓄や資産運用のアドバイスも受けられる
- ライフプランの設計もできる
- 漠然としたお金の不安を軽減できる
家計簿をつける上での注意点
自分に合った方法を見つける
家計簿を継続的に管理するには、自分のライフスタイルに適した方法を選ぶことが重要です。
手書きからスマートフォンアプリまで、多様な家計簿の管理方法の中から自分に合ったものを選択することが継続の鍵になります。
無理のない範囲で継続する
家計管理で最も大切なのは、定期的に記録を続けることです。
無理な目標を立てて挫折するよりも、自分のペースで着実に記録を重ねることで、家計の改善につながります。
家計簿・家計改善でよくある失敗例とは?現役FPに聞いてみた【座談会】
家計簿は家計管理の基本とよく言われますが、実際には「続かない」「つけているのに改善しない」と悩む方も少なくありません。
今回は、ファイナンシャルプランナー(FP)の加藤さんと池元さんに、家計簿の失敗で特によくあるパターンと、その背景にある“落とし穴”についてお話を伺いました。

無理な目標を立ててしまうケース
——まず、家計簿でつまずいてしまう典型的なケースを教えてください。
加藤FP:多いのは、最初から高い貯金目標を立ててしまうパターンですね。はりきって月10万円貯めると決めたものの、実際の生活費を考慮していないので、結局赤字家計簿になってしまう。
池元FP:そうなんですよね。頑張っているのに数字がマイナス続きになると、気持ちが折れてしまう方も多いです。本来は改善のためにつけている家計簿が、逆にストレスになってしまう。
加藤FP:ありますね…。現実と理想のギャップが原因で、挫折してしまうご家庭。
池元FP:大事なのは、最初から完璧を目指すことじゃなくて、現状を“知る”こと。そこから無理のない貯蓄ペースを見つけていく方が長続きします。
加藤FP:理想額ではなく“続けられる額”を目標にするだけで、結果的に1年後の貯金額が大きく変わることもありますね。
家計簿をつけることが負担になってしまうケース
池元FP:はい。これはありがちだと思います。毎日レシートを整理して細かく記録して…と完璧にやろうとするほど、途中で面倒になってしまう。
加藤FP:向き不向きがありますよね。全員が家計簿を細かくつける必要はないんです。口座を生活費用と貯蓄用に分けるだけでも“自然とお金が残る”仕組みはつくれます。
池元FP:NISAの積立設定や、給与口座から自動的に貯蓄用口座に移す方法など、記録しなくても貯まる仕組みを活用している人も多いです。
加藤FP:そうそう、苦手な人ほど「家計簿=頑張るもの」と思い込んでしまうんですよね。でも、最終的に大事なのは“数字をきちんと把握できているか”なんです。
池元FP:仕組みで管理するか、自分の手で記録するか。自分に合った方法を選ぶことが、家計改善を続けるコツですね。
収支改善に役立つ家計管理テクニック
固定費を見直す
固定費は、毎月の家計を圧迫する大きな要因の一つです。
固定費の見直しで、収支の改善が可能になります。
食費を節約する
食費の節約は、日々の工夫により家計の大幅な改善につながります。
食材は週末にまとめ買いすることで、余分な買い物を減らしましょう。
変動費をコントロールする
変動費は日々の選択で金額が変わるため、意識的な管理が必要です。
毎日の小さな支出が積み重なると、月末には予想以上の金額になることがあります。
家計簿をつけることに関するよくある質問
家計簿をつける頻度はどのくらいが適切?
家計簿をつける適切な頻度は、個人の生活リズムによって異なります。
毎日の記録が理想的ですが、週に1回30分程度の時間を確保するなどの週単位での管理も有効です。
手書きと家計簿アプリどちらが良い?
家計簿の記録方法は、個人の生活スタイルや好みによって決めることが重要です。
手書きとアプリにはそれぞれの特徴があり、自分に合った方法を選ぶことで継続的な家計管理が可能になります。
家計簿をつけるのが面倒な時はどうすれば良い?
家計簿での管理が面倒だと感じる場合は、記録の負担を最小限に抑えるようにしましょう。
家計簿アプリと電子マネーやクレジットカードを組み合わせることで、記録の手間を大幅に減らすことができます。
家計簿をつけない人の割合は?
家計簿をつけない人の割合について公的機関の調査データはありませんが、一般メディアの調査では約54%の人が家計簿をつけていない結果が出ています。
調査対象は約200名の主婦の方で、主に手間がかかる、家計簿をつけることがストレスなどの意見が多いです。
家計簿をつけると貧乏になると言われる理由は?
家計簿をつけると貧乏になるという話も聞きますが、それには以下のような理由が考えられます。
- 節約に執着しすぎる
- お金の使い方が窮屈になる
- 出費というマイナス面ばかりに注目してしまう
家計簿は保存すべき?
結論、家計簿は保存するべきです。
家計簿を保存しておくことで過去の支出傾向が分かり、予算計画を立てる上でも参考になります。
さらに、目に見えて数値で改善していくとモチベーションアップにも繋がり、家計簿の継続率も高くなる効果があります。
家計簿が意味ないかもとお悩みの方はマネーキャリアに相談
家計簿が意味ないかもと思う方は、まず家計簿の目的やゴールを設定し、続けやすい工夫をすることが重要です。
しかし、これらを1人でやろうとすると手間も時間もかかり、途中で挫折する可能性も高くなります。
そこで、プロに相談をして力を借りることが家計簿に意味を持たせるためにも非常に重要です。
数あるお金のプロに相談できるサービスの中でもマネーキャリアの利用がおすすめです。

・具体的な目標を明確にする
・支出を見える化する
・予算と実績を比較する
・改善のための計画を立てる
・効率的に管理する