「証券口座開設の審査に落ちてしまった」
「証券口座開設の審査に落ちる理由を知りたい」
とお悩みではないでしょうか。
- 結論、証券口座開設の審査に落ちる理由は主に審査基準を満たしていない、借金を抱えている、ブラックリストに載っているなどがあります。
この記事では証券口座開設の審査に落ちる理由や、借金がある場合の対処法について詳しく解説します。
この記事を読むことで、証券口座開設の審査に落ちた理由が分かり、今後の資産形成に向けた適切な対策を立てられるようになるので、ぜひご覧ください。

監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
証券口座開設の審査で落ちる理由
証券口座開設の審査で落ちる主な理由は、以下の3つです。

審査基準を満たしていない
証券口座開設の審査に落ちる最も一般的な理由は、証券会社が設定する審査基準を満たしていないことです。
多くの証券会社では、年収や金融資産、投資経験などの基準を設けており、これらの条件を満たさない場合は審査に通りません。
例えば、信用取引口座の開設では年収300万円以上、金融資産100万円以上などの条件が設けられている場合があります。
また、投資経験が全くない場合や、リスクの高い商品への投資を希望している場合も審査に影響することがあります。
さらに、申込時に記入した情報に不備や虚偽があった場合も審査落ちの原因となるため、正確な情報を記入することが重要です。
借金を抱えている
借金を抱えている場合、証券口座開設の審査に影響する可能性があります。
特に消費者金融からの借入やクレジットカードのキャッシング残高が多い場合、証券会社は投資に回す余裕資金がないと判断することがあります。
ただし、住宅ローンや奨学金などの低金利で計画的な借入については、必ずしも審査に悪影響を与えるとは限りません。
重要なのは借金の性質と返済状況で、延滞などがなく安定した返済を続けている場合は、審査に通る可能性もあります。
また、借金があっても余裕資金がある場合は、その旨を証券会社に説明することで審査に通る場合もあります。
ブラックリストに載っている
ブラックリストに載っている場合、証券口座開設の審査に大きく影響します。
ブラックリストとは、信用情報機関に登録された延滞や債務整理などの金融事故情報のことを指します。
具体的には、クレジットカードやローンの支払いを3ヶ月以上延滞した場合や、自己破産・個人再生・任意整理などの債務整理を行った場合に登録されます。
証券会社は口座開設時に信用情報をチェックするため、ブラックリストに載っている間は審査に通りにくくなります。
ただし、ブラックリスト情報は一定期間(通常5~10年)で削除されるため、その後は再度口座開設を申し込むことが可能です。
審査落ちしても総合口座なら開ける可能性がある
証券口座の審査に落ちても、総合口座なら開ける可能性があります。
多くの人が混同しがちですが、証券口座には「総合口座」と「信用取引口座」があり、それぞれ審査基準が異なります。
信用取引口座の審査に落ちた場合でも、総合口座の審査には通る可能性が高いため、諦める必要はありません。
以下では、総合口座と信用取引口座の違いや、総合口座でできることについて詳しく解説します。
これらの違いを理解することで、自分に適した口座選びができるようになります。
総合口座と信用取引口座の違い
総合口座と信用取引口座には、審査基準や利用できるサービスに大きな違いがあります。
総合口座は現物取引専用の口座で、自分の資金の範囲内で株式や投資信託を購入できる基本的な証券口座です。
一方、信用取引口座は証券会社からお金や株式を借りて取引を行う口座で、より高いリスクを伴うため審査基準が厳しく設定されています。
| 項目 | 総合口座 | 信用取引口座 |
|---|---|---|
| 審査基準 | 比較的緩い | 厳しい |
| 取引方法 | 現物取引のみ | 信用取引可能 |
| 必要資金 | 購入代金全額 | 約3分の1 |
※上記はあくまで目安であり、実際の条件とは異なる場合があります
総合口座の審査は年齢や職業などの基本的な条件を満たしていれば通りやすく、投資初心者でも開設しやすいのが特徴です。
借金がある状態から資産形成をスタートするまでのステップ【現役FPのアドバイス】
借金がある状態から資産形成をスタートするには、段階的なアプローチが必要です。
まず重要なのは、借金の性質を正しく理解し、家計の状況を整理することです。
すべての借金が投資の障害になるわけではなく、住宅ローンや奨学金などの低金利の借金であれば、投資と並行して進めることも可能な場合があります。
以下では、借金がある状態から資産形成を始める際の一般的なステップを解説します。
※ここで紹介するステップはあくまで一般的なケースであり、必ずしも100%このステップに当てはまるわけではありません
ステップ1:借金の性質を仕分けする
資産形成を始める前に、まず現在抱えている借金の性質を正しく仕分けすることが重要です。
借金には「優先的に返済すべき借金」と「急いで返済する必要がない借金」があり、それぞれに対する対応方法が異なります。
住宅ローンや奨学金などの低金利(年利3%以下程度)で長期返済の借金は、急いで完済する必要がない場合があります。
一方、消費者金融やクレジットカードのリボ払いなどの高金利(年利10%以上)の借金は、投資よりも優先して返済すべきです。
この仕分けを行うことで、どの借金から対処すべきかの優先順位が明確になります。
ステップ2:キャッシュフローを整えて余裕資金があるかチェック
借金の性質を把握したら、次は家計のキャッシュフローを整理し、余裕資金があるかをチェックします。
毎月の収入から生活費と借金の返済額を差し引いた残額が、継続的にプラスになっているかを確認することが重要です。
また、緊急時に備えた生活防衛資金(生活費の3~6ヶ月分)を確保できているかも重要なポイントです。
家計に余裕がない場合は、まず支出の見直しや収入の増加を図り、安定したキャッシュフローを作ることが先決です。
余裕資金が確保できて初めて、投資を検討する段階に進むことができます。
ステップ3:借金の完済見込みが立った場合の少額運用プラン
高金利の借金の完済見込みが立った、または家計改善が十分に進んだ場合は、少額から投資を始めることを検討できます。
この段階では、まずはNISAを活用した投資信託の積立投資など、リスクが比較的低く、少額から始められる方法がおすすめです。
月1万円程度の少額から始めて、家計に無理のない範囲で徐々に投資額を増やしていくアプローチが適しています。
ただし、借金の返済と投資のバランスは個人の状況によって大きく異なるため、専門家のアドバイスを受けながら進めることが重要です。
無理をして投資を急ぐよりも、着実に家計を安定させながら資産形成を進める方が、長期的には成功する可能性が高くなります。
証券口座の開設で審査落ちしても資産形成を諦める必要はない!【まとめ】
ここまで、証券口座開設の審査に落ちる理由や借金がある場合の資産形成ステップなどを紹介してきました。内容をまとめると以下のとおりです。
- 証券口座の審査に落ちる理由は審査基準未達、借金、ブラックリストなどがある
- 信用取引口座の審査に落ちても総合口座なら開ける可能性がある
- 総合口座があればNISAや投資信託での資産形成は十分可能
- 借金がある場合は性質を仕分けしてから資産形成を検討する
- 専門家のアドバイスを受けながら段階的に進めることが重要
証券口座開設の審査に落ちる方の多くが借金やブラックリストなどを抱えており、人によっては資産運用を行うよりも借金返済などの優先事項がある可能性があります。
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