
「NISAで月5,000円の積立だけだと意味ないの?」
「月5,000円のNISAでどのくらい貯まる?」
とお悩みではないでしょうか。
結論、月5,000円のNISAでも価値があり、非課税制度と長期運用を活用することで、将来的にリターンは期待できます。
▼新NISAで月5,000円積み立てた場合の10年後、20年後、30年後の運用資産額
利回り | 10年後 | 20年後 | 30年後 |
---|---|---|---|
3%の場合 | 69万円 | 164万円 | 291万円 |
5%の場合 | 77万円 | 205万円 | 423万円 |
7%の場合 | 86万円 | 260万円 | 629万円 |
この記事では、NISAで月5,000円積立することに意味があるのか、運用シミュレーションを交えて理由を詳しく解説します。
さらに、積立投資するおすすめの人や効率よく運用するためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 積立NISAを月5,000円で始めても意味があるか不安な方
- 月5000円でどのくらいの運用益を得られるのか気になっている方
- 少額から無理なく資産形成を始めたい方
- 積立NISAに向いている人の具体性を知りたい方

監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
>> 井村 那奈の詳細な経歴を見る
この記事の目次
- NISAで月5,000円積立投資しても意味ない?運用益をシミュレーション
- 利回り3%の場合:10年後・20年後・30年後
- 利回り5%の場合:10年後・20年後・30年後
- 利回り7%の場合:10年後・20年後・30年後
- 月5,000円投資するなら何がいい?無料FP相談を活用して自分に合った運用方法を把握しよう
- NISAで月5,000円積立投資するのと預貯金では将来的にいくら差が出る?
- 20代の場合
- 30代の場合
- 40代の場合
- 50代の場合
- NISAで月5,000円積立投資するならこんな方がおすすめ!
- 少額でNISAを試したい方
- 余裕ができたら増額も考えている方
- 将来の資金をコツコツ貯めたい方
- 低コストの投資信託で分散投資したい方
- 預金より少しでも増やしたい方
- NISAで月5,000円の積立投資を続けるコツ
- 無理なく続けることを優先し焦らず運用する
- 毎月の固定費感覚で自動積立を設定する
- まとまったお金ができたら追加投資も検討
- 【まとめ】NISAで月5,000円積立投資しても意味ない?運用益をシミュレーション
NISAで月5,000円積立投資しても意味ない?運用益をシミュレーション
月5,000円でNISAの投資をする場合でも、長期運用することで十分に効果を得ることができます。
ここでは、利回りごとに以下の3パターンでシミュレーションを行います。
- 利回り3%の場合:10年後・20年後・30年後
- 利回り5%の場合:10年後・20年後・30年後
- 利回り7%の場合:10年後・20年後・30年後
NISAでは運用益が非課税となるため、複利効果を効率よく活かせるのが強みです。
それでは、各利回りでの具体的なシミュレーション結果を見ていきましょう。
利回り3%の場合:10年後・20年後・30年後
NISAで月5,000円を利回り3%で運用した場合のシミュレーション結果は、以下のとおりです。
運用期間 | 元本 | 運用資産額 | 運用益 |
---|---|---|---|
5年 | 30万円 | 32万円 | 2万円 |
10年 | 60万円 | 69万円 | 9万円 |
15年 | 90万円 | 113万円 | 23万円 |
20年 | 120万円 | 164万円 | 44万円 |
25年 | 150万円 | 223万円 | 73万円 |
30年 | 180万円 | 291万円 | 111万円 |
利回り5%の場合:10年後・20年後・30年後
運用期間 | 元本 | 運用資産額 | 運用益 |
---|---|---|---|
5年 | 30万円 | 34万円 | 4万円 |
10年 | 60万円 | 77万円 | 17万円 |
15年 | 90万円 | 133万円 | 43万円 |
20年 | 120万円 | 205万円 | 85万円 |
25年 | 150万円 | 297万円 | 147万円 |
30年 | 180万円 | 423万円 | 243万円 |
利回り5%で運用した場合、10年で約17万円、20年で約85万円、30年で約243万円の運用益を得られる結果となりました。
5%の利回りでは、20年を超えたあたりから運用益が大きく伸びており、長期投資のインパクトがより顕著になります。
利回り7%の場合:10年後・20年後・30年後
運用期間 | 元本 | 運用資産額 | 運用益 |
---|---|---|---|
5年 | 30万円 | 35万円 | 5万円 |
10年 | 60万円 | 86万円 | 26万円 |
15年 | 90万円 | 158万円 | 68万円 |
20年 | 120万円 | 260万円 | 140万円 |
25年 | 150万円 | 405万円 | 255万円 |
30年 | 180万円 | 629万円 | 449万円 |
利回り7%で運用した場合、10年で約26万円、20年で約140万円、30年では約449万円の運用益が得られるシミュレーション結果となりました。
このように、利回りが高いほど複利効果の恩恵が大きくなり、30年という長期運用では元本の2倍以上の運用益が見込めることがわかります。
月5,000円投資するなら何がいい?無料FP相談を活用して自分に合った運用方法を把握しよう
月5,000円から投資を始める場合は、無料FP相談を活用して自分に合った運用方法を見つけていきましょう。
FPに相談することで、資産形成の目的やライフスタイルに合った投資方法を提案してもらえます。
また、NISAやiDeCo、定期積立や一括投資など複数の運用方法から、自分に合った資産運用方法や商品の選び方についてプロ目線でのアドバイスを受けられます。
「少額でも意味があるのか不安」「選択肢が多すぎて迷う」という方は、まずは無料相談でFPに相談してみましょう。
FPへの相談なら、無料で相談できるマネーキャリアがおすすめです。
- 月5,000円でも堅実に運用できる投資方法を一緒に検討してくれる
- 家計や目標に合わせて無理のない運用プランを提案してくれる
- 金融知識がなくても、FPがステップごとに丁寧にアドバイスしてくれる
NISAで月5,000円積立投資するのと預貯金では将来的にいくら差が出る?
ここでは、NISAで月5,000円を積立投資した場合と、同額を預貯金(金利0.02%)で貯め続けた場合とで、将来的にどれくらいの差が出るのか以下年代ごとに比較していきます。
- 20代の場合
- 30代の場合
- 40代の場合
- 50代の場合
20代の場合
20代からNISAで積み立てを始めた場合の預貯金との資産差を比較したところ、以下の表のとおり、1,800万円以上の差が生まれる結果となりました。
項目 | 預貯金(0.02%) | NISA(5%) |
---|---|---|
積立期間 | 60年間 | 60年間 |
元本合計 | 360万円 | 360万円 |
最終資産額 | 約362万円 | 約2,228万円 |
運用益 | 約2万円 | 約1,868万円 |
このように、60年間同じ元本を積み立てた場合でも、NISAを活用した方が大きく資産を増やせることがわかります。
特に若いうちから始めることで、複利効果を最大限に活かすことができるため、20代の方には早期の投資開始をおすすめします。
30代の場合
項目 | 預貯金(0.02%) | NISA(5%) |
---|---|---|
積立期間 | 50年間 | 50年間 |
元本合計 | 300万円 | 300万円 |
最終資産額 | 約302万円 | 約1,604万円 |
運用益 | 約2万円 | 約1,304万円 |
このように、同じ金額を積み立てた場合でも、50年の運用で預貯金とNISAでは資産額に大きな差が生まれることがわかります。
30代のうちからでも投資を始めておくことで老後資金に大きな余裕が生まれます。
40代の場合
項目 | 預貯金(0.02%) | NISA(5%) |
---|---|---|
積立期間 | 40年間 | 40年間 |
元本合計 | 240万円 | 240万円 |
最終資産額 | 約240万円 | 約763万円 |
運用益 | 約1万円 | 約523万円 |
このように、40年間という限られた期間でも、NISAを活用すれば元本の2倍以上の資産を手に入れられる可能性があることがわかります。
40代からの投資でも遅すぎることはなく、運用期間を意識して計画的に始めることが重要です。
50代の場合
項目 | 預貯金(0.02%) | NISA(5%) |
---|---|---|
積立期間 | 30年間 | 30年間 |
元本合計 | 180万円 | 180万円 |
最終資産額 | 約181万円 | 約416万円 |
運用益 | 約5千円 | 約236万円 |
このように、積立期間が30年でも、NISAを活用することで預貯金と比べてより多くの利益を生むことができます。
50代からの資産形成は時間との勝負ですが、少額でも投資の力を活かすことで老後資金にゆとりが生まれます。
NISAで月5,000円積立投資するならこんな方がおすすめ!
NISAで月5,000円積立投資する場合は、以下の方がおすすめです。
- 少額でNISAを試したい方
- 余裕ができたら増額も考えている方
- 将来の資金をコツコツ貯めたい方
- 低コストの投資信託で分散投資したい方
- 預金より少しでも増やしたい方
少額でNISAを試したい方
おすすめな人の一つ目は、少額からNISAを試したい方です。
いきなり大きな金額を投資するのは不安という方でも、月5,000円という無理のない金額であれば、リスクを抑えながら運用に慣れることができます。
さらに、続けることで複利効果も期待でき、投資への意識を自然と高められるというメリットもあります。
まずは無理のない範囲で始めて、少しずつ自分に合った投資スタイルを見つけましょう。
余裕ができたら増額も考えている方
おすすめな人の二つ目は、余裕ができたら増額も考えている方です。
NISAは柔軟に金額を設定できるため、まずは月5,000円という無理のない金額で始めて、その後に増額を検討しましょう。
さらに、早い段階から無理のない金額で積立習慣を身につけておけば、増額時の心理的負担も少なく、スムーズに金額を引き上げられます。
このように、生活に合わせて段階的にステップアップできる点は、NISAの大きな魅力といえるでしょう。
将来の資金をコツコツ貯めたい方
おすすめな人の三つ目は、将来の資金をコツコツ貯めたい方です。
NISAなら月5,000円という少額からでも始められ、長期間続けることで複利効果による資産の増加が期待できます。
また、継続期間が長くなるほど元本と運用益の双方が積み上がるため、時間を味方につけた資産形成が可能です。
将来に向けて計画的に資産を増やしたい方にこそ、NISAを活用したコツコツ投資はおすすめです。
低コストの投資信託で分散投資したい方
おすすめな人の四つ目は、低コストの投資信託で分散投資したい方です。
NISAでは、低コストな運用商品を選ぶことで、世界中の株式や債券に幅広く投資できます。
そのため、月5,000円という少額でも複数の資産に分散でき、価格変動のリスクを抑えることが可能です。
さらに、運用コストが低ければ、長期的に見て利益が目減りする影響も小さく、安定した資産形成に役立ちます。
預金より少しでも増やしたい方
おすすめな人の五つ目は、預金より少しでも増やしたい方です。
預金は元本保証がある反面、金利が非常に低く、資産を増やすには不向きです。
その点、NISAを活用すれば、より高いリターンを狙いつつ資産形成ができます。
また、月5,000円という少額なら値下がりのリスクも限定的で、大きな不安なく始められるのが特徴です。
NISAで月5,000円の積立投資を続けるコツ
ここでは、NISAで月5,000円の積立投資を続けるコツについて、以下を紹介していきます。
- 無理なく続けることを優先し焦らず運用する
- 毎月の固定費感覚で自動積立を設定する
- まとまったお金ができたら追加投資も検討
上記のコツを抑えることで、運用時に後悔するリスクを減らすことができます。それでは、3つのコツを詳しくみていきましょう。
無理なく続けることを優先し焦らず運用する
一つ目のコツは、無理なく続けることを優先し焦らず運用することです。
月5,000円は家計への影響が少ない金額のため、投資初心者でも無理なく始められます。
また、相場が下がった月や出費が多い月でも、少額積立を止めずに継続することが将来の成果につながります。
特にNISAは長期投資を前提とした制度なので、一時的な値動きに振り回されない姿勢が大切です。
継続することそのものが、安定した資産形成への第一歩となります。
毎月の固定費感覚で自動積立を設定する
二つ目のコツは、毎月の固定費感覚で自動積立を設定することです。
少額の積立だからこそ、あらかじめ「貯金感覚」で自動的に引き落とされる設定をしておけば、意識せずに資産が積み上がっていきます。
また、自動化することで積み立てるはずのお金を使ってしまうことの予防にもなり、計画的な家計管理にもつながります。
さらに、毎月の支出として生活に組み込むことで、投資が特別なことではなく「当たり前の習慣」になるのでおすすめです。
まとまったお金ができたら追加投資も検討
三つ目のコツは、まとまったお金ができたら追加投資も検討することです。
毎月の積立だけでも効果はありますが、ボーナスや臨時収入が入ったタイミングで追加投資をすれば、資産形成のスピードをより高められます。
また、NISAの年間投資枠を効率的に活用できるというメリットもあります。
ただし、生活資金を削ってまで無理に追加する必要はありません。
あくまで「余裕のある範囲で無理なく」が、継続と成果の両立につながります。
【まとめ】NISAで月5,000円積立投資しても意味ない?運用益をシミュレーション
この記事では、月5,000円の少額から始める積立NISAのシミュレーションや効果について紹介してきました。以下に本記事の内容をまとめます。
- 月5,000円でも始める時期や利回り次第で将来大きな資産差が出る
- 預貯金と比較してNISAは長期運用にメリットがある
- 無理なく続けるためには、習慣化や自動積立を設定することが大事
- 収入に余裕ができた際に追加投資を活用するのが効果的