▼この記事でわかること
この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
>> 井村 那奈の詳細な経歴を見る
この記事の目次
無駄遣いしない5つの方法
- 予算を設定する
- 多額の現金を財布に入れない
- 買い物の頻度を減らす
- 購入品リストを作成する
- 衝動買いをしない
これらの方法を日常生活に組み込むことで、支出に対する意識が自然と高まり、計画的なお金の使い方ができるようになります。
無理なく続けられる方法から試してみてください。
予算を設定する
無駄遣いを防ぐ最も効果的な方法は、支出カテゴリーごとに明確な予算上限を設定することです。
給料日に食費4万円、交際費2万円といった具合に使える金額を決めておけば、無計画な買い物や衝動的な出費を自然と抑えられます。
最初から全支出を管理するのは負担が大きいため、まずは無駄遣いしやすい項目から予算管理を始めるのがおすすめです。
スマホの家計簿アプリを使えば、予算達成状況をリアルタイムで確認でき、使いすぎを未然に防げます。
多額の現金を財布に入れない
財布に入れる現金は必要最低限に抑えることで、気の緩みから生じる無駄遣いを効果的に防げます。
例えば、食費の週予算を1万円と決めてその金額だけを持ち歩けば、自然と予算内でやりくりする意識が芽生えます。
クレジットカードは後払いのため使いすぎるリスクがあるので、高額な買い物や旅行など本当に必要な場面だけ持ち歩くようにしましょう。
買い物の頻度を減らす
店舗を訪れる回数が多いほど、予定外の商品を購入する機会が増え、無駄な支出につながります。
特に空腹時の買い物は、余分なお菓子や惣菜をカゴに入れてしまいがちです。
週1回など決まった日にまとめ買いする習慣をつけ、事前にリストアップした商品だけを購入すれば、衝動買いを効果的に防げます。
オンラインショッピングでまとめて購入すれば、送料の節約やポイントの効率的な獲得も可能です。
購入品リストを作成する
事前に必要なものを明確にリスト化することで、衝動的な買い物を効果的に防ぐことができます。
食料品や日用品の購入前に必要な商品をメモし、それ以外は買わないと決めるだけで、無駄な支出を大幅に抑えられます。
リストに予算や優先順位を記載しておくと、さらに支出管理がしやすくなります。
スマホのメモアプリや買い物リスト専用アプリを活用すれば、予算設定やカテゴリー分けも簡単にでき、買い忘れや余計な買い物を防げます。
衝動買いをしない
衝動買いを防ぐことは、無駄遣いを減らす効果的な方法のひとつです。
瞬間的な欲求で購入した商品は、後になって使わなかったり、本当に必要なものを買えなかったりと後悔につながることが少なくありません。
セールやタイムセールの「今だけ」という限定感に弱い人は「24時間ルール」を取り入れるのがおすすめです。
欲しい商品を見つけても即座に購入せず、24時間待ってから本当に必要かどうかを再考することで、冷静に判断できます。
感情に流されず計画的にお金を使う習慣を身につけることが、無駄遣いを防ぐ鍵となります。
無駄遣いしない人の特徴とは?現役FPに聞いてみた【座談会】
お金を貯めるためには「無駄遣いをなくす」ことが大事だと誰もがわかっています。
ただ、実際にうまく貯金できる人とできない人の違いは、性格の問題ではなく“仕組み”と“考え方”の違いにあるケースが多いです。
今回は、ファイナンシャルプランナー(FP)の加藤さんと奥山さんに、実際に相談現場で見てきた「無駄遣いしない人の特徴」について話を伺いました。
お金の使い道に目的があり支出の優先順位が明確
——まずは、お金の使い方そのものについて伺います。無駄遣いしない人って、やはり考え方が違いますか?
加藤FP:かなり違いますね。共通しているのは、使うときに“目的”がはっきりしていることです。なんとなく買うとか、セールで安いから買うといった支出が少ない。必要なものと欲しいものの線引きが自然にできている印象です。
奥山FP:ですね。さらに、優先順位も明確です。趣味や旅行など“自分が本当に大事にしたいこと”にはしっかりお金をかけて、それ以外は徹底的に削る。このメリハリがあるかないかで支出は大きく変わります。
加藤FP:無駄遣いしない人は「我慢強い人」ってイメージを持たれがちですが、実際は逆です。優先順位があるからこそ、我慢せずに気持ちよくお金を使えるんですよね。
奥山FP:そうそう。だからストレスも溜まりにくいし、長続きするんです。節約を頑張っている人が途中で息切れしてしまうのは、この“目的”と“優先順位”がないケースが多いと感じます。
家計管理や先取り貯蓄の仕組みがある
——次に、行動面での特徴について教えてください。無駄遣いしない人は、家計の管理方法にも共通点があると聞きます。
奥山FP:ありますね。しっかり管理しているというより、「仕組みで浪費しない状態を作っている」という感じです。たとえば、固定費と変動費の口座を分けている、先取り貯金を自動化しているなど、工夫がとても上手です。
加藤FP:無駄遣いする人との大きな違いはここですね。努力で浪費を防ごうとするか、仕組みで防ごうとするか。後者の方が圧倒的に続きやすいです。
奥山FP:先取り貯金をして、使えるお金だけを普段の口座に残すというやり方をしている方も多いです。結果的に、残高が少ないから浪費しようにもできないという状況になる。
加藤FP:さらに、支出を把握する習慣が身についている人も多いです。細かく家計簿をつけているというより、月単位でざっくり収支を見える化しているだけでも、ムダが自然と減っていくんです。
奥山FP:貯金がうまくいっている人ほど、節約を頑張っているというより“仕組みを整える”ことに時間を使っている印象です。
お金で後悔しないための節約のポイント

- 家計簿をつける
- 固定費を見直す
- 変動費を見直す
- 投資を見直す
家計簿をつける
家計簿をつけることで、支出を可視化し、無駄な出費を減らすことができます。
お金の流れを明確にすることで、無意識に使っていた支出を把握し、削減できる部分を見つけやすくなるからです。
例えば、家計簿アプリを活用すれば、レシートを撮影するだけで自動記録され、手間をかけずに管理できます。
月ごとの支出を振り返ることで、固定費や変動費の見直しがしやすくなり、翌月の予算を立てるのにも役立ちます。
手書きの家計簿が苦手な人は、支出をシンプルに記録できるアプリを活用するのがおすすめです。
家計簿をつける習慣を身につけることで、お金を計画的に管理しやくすなります。
固定費を見直す
毎月の支出を減らすには、固定費の見直しが効果的です。
なぜなら、一度削減すると継続的に節約でき、生活水準を大きく変えずに支出を減らせるからです。
例えば、スマホを大手キャリアから格安SIMに変更すると、月々の通信費を数千円削減できます。
また、電気やガスのプランを見直したり、省エネ家電を導入することで、光熱費も節約可能です。
定期的に固定費を見直す習慣をつければ、無理なく継続的な節約につながります。
変動費を見直す
変動費の見直しは、毎月の支出管理において重要なポイントです。
理由は、固定費と異なり、日々の選択や行動によって支出額をコントロールしやすいからです。
例えば、食費は外食を減らし、まとめ買いや作り置きを活用することで節約できます。
日用品はドラッグストアの特売日やポイント還元を活用し、必要なものだけを計画的に購入すると無駄遣いを防げます。
変動費は日々の選択で変わるため、意識的な取り組みが家計改善につながります。
投資を見直す
投資は資産形成に役立ちますが、適切に管理しないと損失のリスクが高まるため、定期的な見直しが必要です。
理由は、市場環境や自分のライフステージの変化に合わせて、最適な投資方法も変わるからです。
投資信託や株式を保有している場合、高額な手数料がかかる商品や期待するリターンが得られていないものを見直すことで、無駄なコストを削減できます。
また、生活費が圧迫されている場合は、一時的に投資額を減らし、家計を優先するのもひとつの選択肢です。
定期的に投資状況を確認し、必要に応じてポートフォリオを調整する習慣を身につけましょう。
無駄遣いしない方法に関するよくある質問
- お金を使わなくてもストレスは発散できるの?
- 無駄遣いしない人の特徴はある?
- 無駄遣いをやめるアプリはある?
お金を使わなくてもストレスは発散できるの?
はい、お金を使わなくてもストレスを十分に発散することは可能です。
多くの人がショッピングや外食でストレス発散していますが、実はお金をかけない方法もたくさんあります。
例えば、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、気分をリフレッシュし、ストレスを軽減するのに効果的です。
また、友人との無料通話アプリでの会話や、自然の中で深呼吸するだけでも心が落ち着きます。
自分に合った無料のリフレッシュ方法を見つけることで、ストレスを発散しながら節約もできます。
無駄遣いしない人の特徴はある?
無駄遣いしない人には、いくつかの共通した特徴があります。
最も特徴的なのは、衝動買いをしないことです。買い物前に「本当に必要か」を自問自答し、24時間以上考慮してから購入を決めます。
「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり区別し、衝動買いを避ける人は無駄遣いが少ない傾向にあります。
無駄遣いしない人は自分の価値観が明確で、他人の消費行動に流されることはありません。
お金の使い方を意識し、計画的な管理を習慣にすることで、誰でも無駄遣いを減らせるようになります。
無駄遣いをやめるアプリはある?
無駄遣いを改善するのに役立つアプリは多数あります。
例えば「マネーフォワード ME」は銀行やクレジットカードと連携して自動で支出を記録し、カテゴリ別の使用状況がグラフ化されるため、どこに無駄があるか簡単に見抜けます。
また、「Zaim」はレシート撮影機能があり、簡単に家計簿をつけられるのが特徴です。さらに、「OsidOri」などのアプリを使えば、家族と一緒に予算管理ができます。
家計簿アプリを活用しながら、無駄遣いを防ぎ、賢くお金を管理する習慣をつけましょう。
無駄遣いを見直して家計にゆとりをもたせよう
無駄遣いを減らし、家計に余裕を持たせるためには、日々の支出を意識し、適切な節約習慣を身につけることが大切です。
支出をコントロールするには、まずは「固定費の見直し」から始めましょう。スマホのプラン変更やサブスクの解約など、一度の見直しで長期的な節約効果が得られます。
次に、変動費を意識することも重要です。食費や娯楽費は、まとめ買いや無料で楽しめるコンテンツを活用することで、無駄な支出を減らせます。
また、節約を習慣化するためには、家計簿アプリを利用したり、買い物リストを作成したりするのも効果的です。小さな工夫を積み重ねることで、自然と計画的なお金の使い方が身につきます。
無理なく続けられる方法を見つけ、無駄遣いを減らすことで、家計の安定と将来の貯蓄につなげていきましょう。