
「フラット35はやばいって本当?」
「フラット35はやばいからやめたほうがいいか知りたい」とお悩みではないでしょうか。
- 結論、フラット35は「金利が固定される安心感」と「審査基準の幅広さ」が魅力ですが、その分返済の長期化や金利の高さなどにデメリットもあるため、よく理解しておく必要があります。
この記事では、フラット35がやばいと言われる理由から、利用に向いている人・いない人の特徴まで解説します。
この記事を読むことで、フラット35のデメリットを正しく理解でき、後悔のない住宅ローン選びができるようになるので、ぜひご覧ください。

内容をまとめると
- フラット35は金利の高さや審査の厳しさに加えて、ローン対価比率が高いと金利が高くなるためやばいといわれている。
- フラット35は全期間固定金利の住宅ローンであり、物件価値が重視されるのが特徴である。
- フラット35は金利が変動しないので、収入が不安定な状態や年齢が高い状態で利用する際には特に注意が必要である。
- フラット35を利用する場合には、自分の返済能力を把握したうえで利用すべきであり、マネーキャリアに返済能力や返済計画の相談をする人が増えている。

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- フラット35がやばいと言われる理由
- 他の金融機関の住宅ローンより金利が高い場合がある
- 物件の審査条件が厳しい傾向にある
- 借入金額の割合が大きいと金利が高くなる場合がある
- フラット35はやばい?やめたほうがいいか悩む場合はFP相談で解決!
- フラット35はやばい?実際に借入した人の声をアンケート調査
- フラット35を選んだ理由はなんですか?
- フラット35の金利や返済額に満足していますか?
- フラット35を利用して後悔したことはありますか?
- フラット35を利用をやめたほうがいい人の特徴
- 将来の収入やライフプランに不安がある人
- 短期間での住み替えや転勤の可能性が高い人
- 変動金利の低さを活かしたい人
- フラット35を利用したほうがいい人の特徴
- 長期間安定した返済を重視したい人
- 将来の金利上昇リスクを避けたい人
- 団信や繰上返済に柔軟に対応したい人
- フラット35を安心して組むための方法
- 無理のない借入額と返済計画を立てる
- 他の住宅ローンとしっかり比較する
- 専門家やFPに事前相談する
- フラット35がやばいと言われる理由【まとめ】
フラット35がやばいと言われる理由
フラット35がやばいと言われる主な理由は以下の3つです。
- 他の金融機関の住宅ローンより金利が高い場合がある
- 物件の審査条件が厳しい傾向にある
- 借入金額の割合が大きいと金利が高くなる場合がある
これらの理由を一つずつ理解することで、フラット35が本当に自分にとって「やばい」選択肢なのかを冷静に判断できます。
他の金融機関の住宅ローンより金利が高い場合がある
フラット35は全期間固定金利型の住宅ローンで、返済額が変わらない安心感がある一方、市場金利が低いときには変動金利型や短期固定金利型のローンと比べて金利が高めに設定される傾向があります。
なぜならば、フラット35は全期間金利が変わらない代わりに、将来の金利上昇リスクを金融機関が負っているからです。
また、フラット35は返済者本人の返済能力だけでなく、「購入する物件の担保価値」が重視される傾向にあります。
そのため、物件に対する技術基準や検査などの審査条件が他の住宅ローンよりも厳しく設定されている点にも注意が必要です。
物件の審査条件が厳しい傾向にある
フラット35は物件に関する審査基準が他のローンと比較して厳格であり、一定の技術基準を満たしていることが求められます。
なぜならフラット35では、返済能力よりも物件の価値が重視される傾向があるからです。
具体的には、立地や築年数、耐震性などが厳しくチェックされます。
希望の物件でも融資対象外になることがあるため、事前確認が重要です。
借入金額の割合が大きいと金利が高くなる場合がある
フラット35では、ローン対価比率が高い場合、適用される金利も高くなる仕組みがあります。
ローン対価比率とは、物件の購入代金に占める融資金額の割合です。
フラット35を利用する場合、ローン対価比率が9割を超えると基準金利に0.1%〜0.2%程度の上乗せが発生する場合があります。
自己資金の準備が少ない場合には、返済負担がさらに増加する懸念があります。
一方で、自己資金を多く準備できれば金利を抑えられる仕組みのため、フラット35を有利に利用するには計画的な資金準備が求められます。
フラット35はやばい?やめたほうがいいか悩む場合はFP相談で解決!
フラット35が自分にとって「やばい」選択なのか、やめたほうがいいのか悩む場合はFP相談で解決するのがおすすめです。
フラット35の適性度を図る際、金利タイプごとのメリット・デメリット、将来の金利動向、そして自身のライフプランや価値観など考慮すべき要素は多岐にわたります。
そんな時に頼りになるのが、お金の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)です。
FPに相談すれば、中立的な立場からあなたの家計状況や将来設計を分析し、フラット35を含む様々な住宅ローンの中から、本当にあなたに合ったプランを選ぶ方法をアドバイスしてくれます。
後悔のない住宅ローン選びのためにも、専門家の視点を活用しましょう。
フラット35はやばい?実際に借入した人の声をアンケート調査
「フラット35は本当にやばいのか?」その実態を探るため、実際にフラット35を利用している方々へのアンケート調査を実施しました。
アンケート内容は以下のとおりです。
- フラット35を選んだ理由はなんですか?
- フラット35の金利や返済額に満足していますか?
- フラット35を利用して後悔したことはありますか?
机上の空論ではなく、リアルな利用者の声から、フラット35のメリット・デメリットを多角的に見ていきましょう。
フラット35を選んだ理由はなんですか?

フラット35を選んだ理由で最も多かったのは「金利が固定で将来の返済額が確定するから」で61.67%という結果になりました。
次いで「金融機関や不動産会社に勧められたから」が21.67%、「金利が他の住宅ローンより低かったから」と「保証料が不要だったから」がそれぞれ6.67%となりました。
この結果から、多くの人が金利変動リスクを避けて安定した返済計画を立てたいという理由でフラット35を選択していることがわかります。
フラット35の金利や返済額に満足していますか?
フラット35の金利や返済額に対する満足度については、「はい」が75%、「いいえ」が25%という結果になりました。
満足している理由として最も多かったのは「金利が固定で将来の返済計画が立てやすい」という声で、「金利上昇の不安がなく安心感がある」「家計管理がしやすい」といった意見が目立ちました。
一方、不満を感じている理由では「変動金利と比較して金利が高い」「現在の変動金利の方が安い」といった金利水準への不満が多く聞かれました。
また、「毎月の返済額が家計を圧迫している」「借り換えを検討している」という返済負担に関する悩みも見られました。
フラット35を利用して後悔したことはありますか?

30代女性
将来の計画性が重要だと感じた
そこまで後悔はありませんが、住宅探しをする上で住宅ローンは切っても切り離せないので、パートナーと相談し合いながら今後を考えていく必要があると思います。強いて言えば、フラット35が通った段階で本当に今後大丈夫か、計画性を持つことをおすすめします。

50代男性
変動金利と比較して金利が高いのが後悔
今のところは、やはり「変動金利」と比較した際に、金利が高いところがあります。安定感はあるとはいえど、長い目でみると結構な利息を払っています。銀行ローンで対応していますが、今一度きちんと説明を聞いて「変動」にすればよかったです。

30代女性
毎月の返済額の高さに後悔
もう少し毎月の返済額を下げたかったので、別のところで借りた方が楽だったかもしれないと感じています。住宅営業マンの話通りに進めてしまったので、もっとしっかり比較・検討してから決めればよかったと後悔しています。

40代男性
初期手続きや審査の手間で後悔
初期の手続きがやや複雑で、手数料や審査に思ったより時間がかかりました。不動産会社の担当者も詳しくなく、自分で調べることが多かったので、もう少しスムーズな銀行やローンを選べばよかったと後悔しています。

30代女性
金利の高さと返済負担が大きな後悔
金利が高すぎるので、毎月の返済が大変で他のローンに乗り換えることも検討しています。主人の勤続年数が低く審査基準が明確で通りやすい理由で選びましたが、もっと金利が安いローンにしておけばよかったと後悔しています。
※口コミ調査方法:クラウドワークス
※調査期間:2025年7月12日~2025年7月21日
※口コミ内容は回答者の主観的な感想や評価です
フラット35を利用をやめたほうがいい人の特徴
フラット35は多くのメリットがある一方で、全ての人におすすめできるわけではありません。
以下の特徴に当てはまる場合は、フラット35を利用をやめたほうがいい可能性があります。
- 将来の収入やライフプランに不安がある人
- 短期間での住み替えや転勤の可能性が高い人
- 変動金利の低さを活かしたい人
これらの特徴に自分が当てはまるかどうかを確認し、フラット35を利用するか判断する際の参考にしてください。
将来の収入やライフプランに不安がある人
将来の収入が不安定だったり、転職や独立を考えていたりする人は、フラット35の利用を慎重に検討するべきです。
フラット35は全期間固定金利のため、一度契約すると市場金利がどれだけ下がっても返済額は変わりません。
もし将来収入が減ってしまった場合、変動金利であれば金利低下の恩恵を受けて返済負担が軽くなる可能性がありますが、フラット35ではその恩恵を受けられません。
また、ライフプランが未確定で、将来的に「もっと広い家に住みたい」「地元に戻りたい」などの可能性がある場合も同様です。
長期にわたって同じ返済額を払い続けるという仕組みが、かえって足かせになる可能性があります。
短期間での住み替えや転勤の可能性が高い人
近い将来、転勤やUターン、親との同居などで住み替えの可能性がある人も、フラット35は不向きな場合があります。
その理由は、初期費用として支払う事務手数料にあります。
フラット35は保証料が不要な代わりに、借入額の2%程度の事務手数料がかかるのが一般的です。
この手数料は、ローンを長期間利用することを前提に考えれば大きな問題ではありません。
しかし、数年で売却や借り換えをすると、この高めの初期費用が割高になってしまいます。
短期で手放す可能性があるなら、初期費用が安い他のローンを選んだ方が、コストを抑えられる可能性があります。
変動金利の低さを活かしたい人
変動金利の低さを活かしたい人もフラット35は不向きな可能性があります。
フラット35は「全期間固定金利型」の住宅ローンで、借りたときの金利がずっと変わりません。
一方、銀行などが提供する「変動金利型」は、金利が定期的に見直され、市場金利が低いときは非常に低い金利で借りられることが多いです。
フラット35は固定金利で1.5%前後なのに対して、変動金利は0.4%~0.7%と差があるため、金利が上がるリスクを取ってでも、今の低金利で安く借りたいという場合はフラット35は不向きになります。
フラット35を利用したほうがいい人の特徴
フラット35を利用したほうがいい人の特徴は以下のとおりです。
- 長期間安定した返済を重視したい人
- 将来の金利上昇リスクを避けたい人
- 団信や繰上返済に柔軟に対応したい人
長期間安定した返済を重視したい人
子どもの教育費がかかる時期や、自身の老後など、将来にわたって家計の収支を安定させたい人には、フラット35がおすすめです。
フラット35最大のメリットである全期間固定金利により、借入時から返済終了まで毎月の返済額が一切変わりません。
これにより、将来のライフプランが非常に立てやすくなります。
変動金利のように、市場の動向に一喜一憂する必要がなく、「来月返済額が上がっていたらどうしよう」という精神的なストレスから解放されます。
特に、収入の変動が少ない公務員や会社員の方で、安定志向が強い方には最適なローンと言えるでしょう。
将来の金利上昇リスクを避けたい人
将来の金利上昇リスクを避けたい人にとって、フラット35は最適な選択肢です。
例えば変動金利は将来金利が上昇すれば返済額も増えていくため、最悪の場合未払利息が発生し、返済が困難になるケースも考えられます。
フラット35なら、契約時の金利が最後まで適用されるため、将来どれだけ市場金利が上がっても全く影響を受けません。
現在の金利が変動金利より多少高くても、将来の安心をお金で買う、という考え方の人には、フラット35がおすすめです。
団信や繰上返済に柔軟に対応したい人
団信や繰上返済に柔軟に対応したい人にもフラット35はおすすめです。
フラット35は、団体信用生命保険(団信)への加入が任意なため、健康上の理由で民間の住宅ローンに付帯する団信に加入できない人でも、住宅ローンを組める可能性があります。
また、既に手厚い生命保険に加入している人は、団信に加入しないことで金利をさらに低く抑えることができます。
繰り上げ返済に関しても、多くの金融機関ではネット経由でも対応しているため、資金に余裕ができた際にこまめに返済を進めたい人にとっても、利便性が高いローンと言えます。
フラット35を安心して組むための方法
ここではフラット35を安心して組むために実践すべき3つの具体的な方法を紹介します。
具体的な方法は以下のとおりです。
- 無理のない借入額と返済計画を立てる
- 他の住宅ローンとしっかり比較する
- 専門家やFPに事前相談する
これらの方法を実践することで、フラット35のメリットを最大限に活かしつつ、デメリットを賢く回避しましょう。
無理のない借入額と返済計画を立てる
1つめは、無理のない借入額と返済計画を立てることです。
具体的には、年収に対する返済負担率は25%以下に抑えることで、家計に余裕を持った返済が可能になります。
また、将来の教育費や老後資金、突発的な支出も考慮した資金計画を立てることが大切です。
借入可能額と返済可能額は異なるため、長期的な視点で無理のない金額を設定しましょう。
他の住宅ローンとしっかり比較する
フラット35を検討する際は、他の住宅ローンとしっかり比較することが大切です。
特に、変動金利や10年固定など、異なる金利タイプの商品と比べることで、それぞれのメリット・デメリットがより明確になります。
比較する際は、金利の数字だけでなく、事務手数料や保証料などの諸費用を含めた総返済額で比べることが重要です。
また、団信の保障内容や繰り上げ返済の条件など、細かなサービスの違いにも目を向けましょう。
複数の選択肢を客観的に比較することで、納得感を持ってフラット35を選ぶことができ、後悔を防ぐことにつながります。
専門家やFPに事前相談する
フラット35を利用するべきか自分で判断できない場合は、専門家やFPに事前相談するのがおすすめです。
FPは、中立的な立場からあなたの家計状況やライフプランを客観的に分析し、フラット35が本当にあなたにとって最適なのかを判断するサポートをしてくれます。
また、自分では気づかなかったリスクや、より良い選び方をアドバイスしてくれることもあります。
FP相談サービスの中には初回無料の窓口や完全無料の窓口も数多くあるため、まずは一度話を聞いてみましょう。
フラット35がやばいと言われる理由【まとめ】
ここまで、フラット35がやばいと言われる理由や、利用に向いている人とそうでない人の特徴を紹介しました。
フラット35は、金利がやや高いなどのデメリットがある一方、全期間固定金利という大きな安心感が得られる住宅ローンです。
しかし、自分にとって本当に最適な住宅ローンを選ぶには、金利タイプや手数料、自身のライフプランなど、多くの要素を比較検討する必要があり、専門知識なしでは判断が困難です。
そこで、「マネーキャリア」の無料相談窓口を活用するのがおすすめです。
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