「NISAは銀行ではやめたほうがいいって本当?」
「NISAは銀行ではやめたほうがいい理由を知りたい」
とお悩みではないでしょうか。
- 結論、NISAを銀行で始めることには手数料などのデメリットがありますが、サポートや管理などのメリットも存在するため、一概にやめたほうがいいとは言えません。
この記事では新NISAを銀行で始めるデメリット・メリットや口座選びのポイントを解説します。
この記事を読むことで、新NISAを銀行で始めるべきかどうかの判断材料が得られ、自分に最適な金融機関を選べるようになるので、ぜひご覧ください。
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この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- NISAは銀行ではやめたほうがいい?言われる理由とデメリットを解説
- 取り扱い商品が少ない
- 信託報酬が高めの商品が多い
- 最低積立金額が高めの傾向がある
- ポイント還元がない可能性がある
- 株式やETFを扱っていないことが多い
- 銀行から商品を営業される可能性もある
- 銀行でNISAを始めるメリット
- 相談しながらNISAを始めることができる
- 他の口座とまとめて管理できる
- 住宅ローンなどの優遇措置がある
- NISAは銀行以外にどこでできる?違いを比較
- 銀行でNISAを始めるのがおすすめな人
- 対面サポートを重視する人
- 預金と合わせて管理したい人
- 保守的な運用をしたい人
- すでに銀行でNISA口座を開いている場合の選択肢
- そのまま使い続ける
- 翌年に金融機関を変更する
- 専門家(FP)に相談する
- NISAを銀行でするメリットもある!自分にあった金融機関選びが大切【まとめ】
NISAは銀行ではやめたほうがいい?言われる理由とデメリットを解説
NISAは銀行ではやめたほうがいいと言われる理由は、以下のデメリットがあるからです。
ここからは、なぜ銀行のNISAが「やめたほうがいい」と言われるのか、それぞれの理由を詳しく解説していきます。
銀行で始める前に、メリットだけでなくデメリットも理解しておきましょう。
取り扱い商品が少ない
銀行でNISAを始める最大のデメリットは、取り扱い商品が少ないことです。
多くの銀行では投資信託のみの取り扱いで、株式やETFなどの商品は購入できません。また、投資信託の本数も限定的で、大手ネット証券が数千本の投資信託を取り扱っているのに対し、銀行では数十本から数百本程度にとどまることが多いです。
商品選択肢が少ないということは、自分の投資方針に合った商品を見つけにくく、分散投資の効果も限定的になる可能性があります。
特に、成長性の高い新興国株式ファンドや特定のテーマに投資するファンドなど、幅広い選択肢から選びたい方には不向きです。
信託報酬が高めの商品が多い
銀行で取り扱っているNISA商品は、信託報酬が高めの商品が多い傾向があります。
信託報酬とは、投資信託を保有している間に継続的に支払う手数料のことで、年率で表示されます。
例えば、ネット証券では年率0.1%程度の低コストインデックスファンドが豊富にある一方、銀行では年率1%を超える商品が中心となることが多いです。
| 金融機関 | 信託報酬の目安 | 100万円投資時の年間コスト |
|---|---|---|
| 銀行 | 0.5~2.0% | 5,000~20,000円 |
| ネット証券 | 0.1~1.5% | 1,000~15,000円 |
信託報酬の差は長期投資において大きな影響を与えるため、コストを重視する方には銀行でのNISAは不向きと言えます。
最低積立金額が高めの傾向がある
銀行でNISAを始める場合、最低積立金額が高めに設定されている傾向があります。
多くのネット証券では月額100円から積立投資を始められるのに対し、銀行では月額1,000円や5,000円からという設定が一般的です。
特に投資初心者の方や、まとまった資金がない方にとって、最低積立金額の高さは大きなハードルとなります。また、複数の商品に分散投資したい場合も、最低積立金額が高いと選択肢が限られてしまいます。
少額から投資を始めたい方や、柔軟な積立設定を希望する方には、銀行でのNISAは適さない可能性があります。
ポイント還元がない可能性がある
銀行でNISAを始める場合、ポイント還元制度がない可能性があります。
多くのネット証券では、投資信託の保有額に応じてポイントが付与されるサービスを提供しています。
これらのポイントは現金同様に使えたり、再投資に回したりできるため、実質的な運用コストの削減につながります。
一方、多くの銀行ではこのようなポイント還元制度がないため、長期投資において機会損失となる可能性があります。
株式やETFを扱っていないことが多い
銀行でNISAを始める場合、株式やETFを扱っていないことが多いというデメリットがあります。
NISAでは投資信託だけでなく、個別株式やETFへの投資も可能ですが、多くの銀行では投資信託のみの取り扱いとなっています。
個別株式への投資を希望する方や、より細かい資産配分を行いたい方にとって、この制約は大きなデメリットです。また、ETFは投資信託よりも信託報酬が低い商品が多いため、コストを重視する方にとって選択肢が少ないのは不利と言えます。
将来的に投資スタイルが変わった場合にも、金融機関の変更を検討する必要が出てくる可能性があります。
銀行から商品を営業される可能性もある
銀行でNISAを始める場合、銀行から特定の商品を営業される可能性があるというデメリットがあります。
銀行は営利企業であるため、手数料収入の高い商品を優先的に勧める可能性があります。
特に、信託報酬が高い商品や複雑な仕組みの商品を勧められる場合があり、投資初心者にとっては適切でない商品を選んでしまうリスクがあります。また、定期的な商品の見直しや乗り換えを提案される場合もあり、その都度手数料が発生する可能性もあります。
中立的な立場からのアドバイスを求める方には、銀行での相談は適さない場合があります。
銀行でNISAを始めるメリット
銀行でNISAを始めることには、デメリットだけでなく以下のようなメリットも存在します。
特に投資初心者の方や、対面でのサポートを重視する方にとって、銀行でのNISAは魅力的な選択肢となる場合があります。
これらのメリットについて詳しく見ていきましょう。
相談しながらNISAを始めることができる
銀行でNISAを始める最大のメリットは、相談しながらNISAを始めることができることです。
投資初心者にとって、商品選びやリスク管理は難しく感じられることが多いため、対面での相談ができる環境は心強いものです。
銀行の窓口では、あなたの年収や家族構成、投資目標などを聞いた上で、適切な商品を提案してくれます。また、投資に関する基本的な知識から教えてもらえるため、安心してNISAを始めることができます。
ネット証券では得られない、人と人とのコミュニケーションを通じたサポートが受けられるのは大きなメリットです。
他の口座とまとめて管理できる
銀行でNISAを始めると、他の口座とまとめて管理できるというメリットがあります。
普通預金や定期預金、住宅ローンなどを同じ銀行で利用している場合、NISA口座も同じ銀行で開設することで、資産全体をまとめて管理できます。
通帳やインターネットバンキングで、預金残高と投資残高を同時に確認できるため、家計管理が簡単になります。また、資金移動も同一銀行内であれば手数料がかからず、スムーズに行えることが多いです。
金融機関を分散させたくない方や、シンプルな管理を希望する方には大きなメリットと言えます。
住宅ローンなどの優遇措置がある
銀行でNISAを始めると、住宅ローンなどの優遇措置が受けられる場合があります。
多くの銀行では、NISA口座の開設や一定額以上の投資信託の保有により、住宅ローンの金利優遇を受けられるサービスを提供しています。
例えば、年率0.1%の金利優遇が受けられる場合、3,000万円の住宅ローンでは年間3万円、35年間で約100万円の節約効果があります。また、ATM手数料の無料回数増加や、他行宛振込手数料の優遇なども受けられることが多いです。
既に住宅ローンを利用している方や、将来的に住宅購入を検討している方にとって、これらの優遇措置は大きなメリットとなります。
NISAは銀行以外にどこでできる?違いを比較
NISAは銀行以外にも、ネット証券や信用金庫などで開設することができます。
それぞれの金融機関には異なる特徴があり、あなたの投資スタイルや重視するポイントによって最適な選択肢が変わってきます。
以下の表で、主要な金融機関の特徴を比較してみましょう。
| 金融機関 | 商品数 | 最低積立額 | サポート体制 | ポイント還元 |
|---|---|---|---|---|
| 銀行 | 数十~数百本 | 1,000~5,000円 | 対面相談可 | 限定的 |
| ネット証券 | 2,000本以上 | 100円~ | オンライン中心 | 充実 |
| 信用金庫 | 数十本 | 1,000~3,000円 | 対面相談可 | なし |
ネット証券は商品数が豊富で手数料が安い一方、銀行は対面サポートが充実しています。また、信用金庫は地域密着型のサービスが特徴的です。
サポート面や商品面、手数料などそれぞれ特徴が異なるため、自分の投資スタイルに合わせてどの金融機関が良いのか選びましょう。
銀行でNISAを始めるのがおすすめな人
デメリットもある銀行でのNISAですが、あなたの投資スタイルや重視するポイントによっては最適な選択となる場合があります。
銀行でNISAを始めるのがおすすめな人の特徴は以下のとおりです。
これらの特徴に当てはまる方は、銀行でのNISAを検討してみましょう。
対面サポートを重視する人
対面サポートを重視する人には、銀行でNISAを始めることをおすすめします。
投資初心者の方や、インターネットでの取引に不安を感じる方にとって、窓口での相談ができる環境は非常に重要です。
多くの銀行では、商品の説明から手続きまで、担当者が丁寧にサポートしてくれるため、安心してNISAを始めることができます。また、市場の変動時や商品の見直しが必要な際にも、直接相談できるため心理的な安心感が得られます。
デジタル化が進む中でも、人と人とのコミュニケーションを大切にしたい方には、銀行でのNISAが適しています。
預金と合わせて管理したい人
預金と合わせて管理したい人には、銀行でNISAを始めることがおすすめです。
既に普通預金や定期預金を利用している銀行でNISA口座を開設すれば、資産全体を一つの金融機関で管理できます。
通帳記入やインターネットバンキングで、預金残高と投資残高を同時に確認できるため、家計管理がシンプルになります。また、資金移動も同一銀行内であれば手数料がかからず、積立投資の設定も簡単に行えます。
複数の金融機関を使い分けることに煩わしさを感じる方や、シンプルな資産管理を希望する方には最適な選択肢です。
保守的な運用をしたい人
保守的な運用をしたい人には、銀行でNISAを始めることがおすすめです。
銀行で取り扱っている商品は、比較的リスクが低く安定性を重視したものが多い傾向があります。
そのため、投資経験が少ない方や、元本割れのリスクを最小限に抑えたい方にとって、自分の投資スタイルにあった商品が多い傾向があります。
急激な値上がりは期待できませんが、着実な資産形成を目指したい方には適した環境と言えるでしょう。
すでに銀行でNISA口座を開いている場合の選択肢
おすすめの特徴に当てはまらなかったり、他で開きたかったと、銀行で開いたことを後悔したりしている方もいるのではないでしょうか。
すでに銀行でNISA口座を開設している場合でも、いくつかの選択肢があります。
現在の状況を改善したい方は、以下の選択肢を検討してみましょう。
それぞれの選択肢について詳しく解説します。
そのまま使い続ける
銀行でNISA口座を開設している場合、そのまま使い続けるという選択肢があります。
現在の投資商品に概ね満足している場合や、金融機関を変更する手間を避けたい場合は、継続利用が適しています。
そのまま使い続ける場合は、定期的に商品の見直しを行い、より良い商品があれば乗り換えを検討しましょう。
また、銀行で新たに取り扱いが始まった低コスト商品がないかチェックすることも重要です。
投資は長期継続が重要なので、無理に金融機関を変更せず、現在の環境で着実に積立を続けることも一つの戦略です。
翌年に金融機関を変更する
銀行でのNISAに不満がある場合は、翌年に金融機関を変更することができます。
NISA口座の金融機関変更は年に1回可能で、変更したい年の前年10月1日から変更したい年の9月30日まで手続きができます。
変更手続きは、現在の金融機関で「勘定廃止通知書」を取得し、新しい金融機関に提出することで完了します。
ただし、変更年に既に投資を行っている場合は、その年の変更はできないため注意が必要です。
金融機関を変更する際は、既存の投資商品はそのまま保有を続けることができますが、新規投資は新しい金融機関でのみ可能になります。
専門家(FP)に相談する
銀行でNISAを始めたものの、最適な選択かどうか迷っている場合は、専門家(FP)に相談することをおすすめします。
FPは中立的な立場から、あなたのライフプランや投資目標に合った最適な資産運用方法をアドバイスしてくれます。
また、現在の資産配分が適切かどうかの評価や、金融機関変更のメリット・デメリットについても客観的な意見を聞くことができます。
また、NISA以外の資産形成方法についてもアドバイスを受けられるため、総合的な資産運用戦略を立てることができます。
投資に関する不安や疑問を解消したい方は、専門家への相談を検討してみましょう。
NISAを銀行でするメリットもある!自分にあった金融機関選びが大切【まとめ】
ここまで、銀行でNISAを始めるデメリット・メリットや他の金融機関との比較などを紹介してきました。内容をまとめると以下のとおりです。
- 銀行でのNISAは商品数が少なく手数料が高めだが、対面サポートが充実している
- ネット証券は商品数が豊富で手数料が安いが、サポートはオンライン中心
- 対面サポートを重視する人や保守的な運用をしたい人には銀行がおすすめ
- 既に銀行でNISA口座を開設している場合は継続利用や金融機関変更が可能
- 最適な選択をするためには専門家への相談が有効
しかし、NISAでは商品選びや資産配分によって運用成果が大きく変わってしまうリスクがあります。
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