

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 連帯保証人が原因で住宅ローンに審査落ちする理由を解説
- 連帯保証人の信用情報も確認されるから
- 保証人よりも連帯保証人の方が責任が大きいから
- 住宅ローン審査に落ちやすい連帯保証人の特徴
- 収入が不安定だと判断された自営業者や経営者
- 年金以外に収入が無い方
- 転職の回数が多すぎると判断された方
- 過去に信用情報に傷がつくようなことがあった方
- 自身が他ローンの連帯保証人になっている場合も審査落ちの可能性がある
- 住宅ローンの事前審査が通らない理由は?
- 高齢での借入申請
- 収入に対する借入れ比率が高い
- 既に受けている他の融資や負債が多い
- 信用情報に傷がついている
- 転職の回数が多すぎる
- 健康状態に問題がある
- 連帯保証人が原因で審査に通らなかった人におすすめのサービス
- 住宅ローンに関する相談が何度でも無料:マネーキャリア
- 連帯保証人が原因で住宅ローンに審査落ちする場合がある【まとめ】
連帯保証人が原因で住宅ローンに審査落ちする理由を解説
連帯保証人に問題があると、申込者本人が条件を満たしていても住宅ローンの審査に落ちる可能性があります。
連帯保証人とは、契約者が返済不能になった場合に代わりに返済義務を負う人です。
金融機関は連帯保証人に対しても審査するため、連帯保証人の信用状態が悪ければ、融資が否決されるケースがあります。
以下に、連帯保証人が原因で審査落ちする主な理由をまとめました。
- 連帯保証人の信用情報も確認されるから
- 保証人よりも連帯保証人の方が責任が大きいから
ここからは、それぞれの理由を詳しく解説します。
連帯保証人の信用情報も確認されるから
自身が借金を抱えている場合、金融機関に個人信用情報が登録されます。
個人信用情報とは、個人の借金に関する記録で、どこの会社から借りたのか詳細に書かれている情報です。
これらの理由から、融資を受ける際に連帯保証人に借金があることが銀行側にバレてしまうため、ローンの審査に落ちる可能性があります。
そのため、連帯保証人を付ける場合は本人に借金がないかの確認が必須です。
保証人よりも連帯保証人の方が責任が大きいから
連帯保証人は、保証人よりも責任が重く、住宅ローンの審査でより厳しく見られます。
保証人と連帯保証人は、どちらも債務者が返済できない場合に代わりに返済する役割がありますが、保証人には以下3つの権利が認められています。
- 催告の抗弁権:まず債務者に請求するよう主張できる
- 検索の抗弁権:債務者に返済能力がある場合その財産の差し押さえを主張できる
- 分別の利益:複数の保証人がいる場合、借金を分担して支払える
一方、連帯保証人にはこれらの権利がなく、最初から全額を請求される可能性があります。
このような法的責任の重さから、連帯保証人の信用情報や経済状況は審査に強く影響します。
住宅ローン審査に落ちやすい連帯保証人の特徴
住宅ローン審査に落ちやすい連帯保証人は、以下のような特徴を持つ人です。
- 収入が不安定だと判断された自営業者や経営者
- 年金以外に収入が無い方
- 転職の回数が多すぎると判断された方
- 過去に信用情報に傷がつくようなことがあった方
信用力や返済能力に不安がある人は、連帯保証人になったことで住宅ローン審査に落ちる可能性があります。
連帯保証人には、契約者と同等の返済能力が求められるため、金融機関は連帯保証人の収入や信用情報も厳しくチェックします。
収入が不安定だと判断された自営業者や経営者
住宅ローン審査に落ちやすい連帯保証人の特徴1つ目は、収入が不安定だと判断されやすい自営業者や経営者です。
会社員と比べて、フリーランスや経営者は毎月の収入が安定しにくい傾向があります。
金融機関は、返済能力の継続性を重視するため、収入の波が大きいとマイナス評価につながりやすくなります。
連帯保証人に自営業者を立てる場合は、確定申告書や収入証明書の提出によって安定収入の証明が重要です。
年金以外に収入が無い方
住宅ローン審査に落ちやすい連帯保証人の特徴2つ目は、年金以外に安定した収入がない方です。
連帯保証人には、債務者の代わりに返済できる経済力が求められます。
年金受給者の場合、現役世代と比べて収入が限られているため、返済能力が不十分と判断されやすくなるのです。
特に親が年金暮らしの場合は、他に収入のある家族がいないか確認されるケースもあります。
ただし、不動産などの資産を所有していれば、審査に通る可能性もゼロではありません。
転職の回数が多すぎると判断された方
住宅ローン審査に落ちやすい連帯保証人の特徴3つ目は、転職の回数が多すぎると判断された方です。
金融機関は、連帯保証人の勤続年数や雇用形態から安定性を判断します。
転職回数が多いと「収入が不安定」と見なされ、支払い能力に不安があると判断される可能性があります。
逆に、勤続年数が1年以上あると安定性が評価されやすくなり、審査で有利になる傾向にあります。
管理会社や金融機関によって基準は異なりますが、転職歴は重視されるため注意が必要です。
過去に信用情報に傷がつくようなことがあった方
住宅ローン審査に落ちやすい連帯保証人の特徴4つ目は、過去に信用情報に傷がある方です。
クレジットカードの延滞や家賃の滞納などがあると、信用情報に事故情報として記録されます。
金融機関は連帯保証人の信用情報も確認するため、記録が残っている間は審査に通りにくくなります。
事故情報は原則として5〜10年残り、その間はローン契約が難しくなるのが一般的です。
信用回復には、まず支払いを継続して安定した返済実績を積むことが重要です。
自身が他ローンの連帯保証人になっている場合も審査落ちの可能性がある
他のローンで連帯保証人になっていると、住宅ローンの審査に落ちる可能性があります。
連帯保証人は、主債務者が返済できなくなった場合に代わりに返済する義務を負います。
そのため、金融機関は連帯保証人としての債務も申込者の負債として評価するのです。
実際に、以下のような点が審査に影響します。
- 他人の借金に返済義務があると見なされる
- 信用情報に「連帯保証人であること」が記録される
- 実際に返済義務が発生していなくても、潜在的なリスクと判断される
- 返済能力に不安があると見なされ、融資額を減らされたり、審査に落ちる可能性がある
連帯保証人になっている事実だけで審査に不利になる場合があるため、住宅ローンを検討する前に状況の見直しをおすすめします。
住宅ローンの事前審査が通らない理由は?
住宅ローンの事前審査は、本人や連帯保証人の返済能力に問題がないかを調べる過程です。
その中で住宅ローンの審査が通らない理由は、信用情報に傷がついていたり既に他の融資や負債が多いなどのケースがあります。
住宅ローンの審査に通らない場合、以下6つの場合が例として考えられます。
- 高齢での借入申請
- 収入に対する借入れ比率が高い
- 既に受けている他の融資や負債が多い
- 信用情報に傷がついている
- 転職の回数が多すぎる
- 健康状態に問題がある
高齢での借入申請
住宅ローンは、金融機関に借入申請するとき年齢が定められている機関が多いです。
年齢が高くなると、定年退職や収入の減少により、返済が難しくなる可能性があります。
年齢が70歳を超える高齢者であっても、条件次第で住宅ローンを契約することは可能ですが、ローンを借入するときの条件が増えるため、必ずしも審査に通るとは限らないのです。
高齢者が銀行に融資をお願いする際には、十分な返済能力があるかどうかを審査する過程で不利になります。
もし、高齢で住宅ローンの契約を検討している場合は、頭金の額を多めに用意して借入額を減らすなどといった工夫を行うことが大切です。
収入に対する借入れ比率が高い
住宅ローンに審査が通らない理由は、収入に対する借入れ比率が高いことです。
住宅ローンにおける借入比率とは、金融機関が返済可能かどうかを判断し、年収に占める年間返済額の割合を指します。
本来、住宅ローンの返済比率は、一般的に30〜35%が基準と言われている傾向です。住宅ローンは、数十年にわたって返済が続くため、家庭や進学で出費が重なり収入が減るリスクがあります。
金融機関は、契約者に対して「毎月の収入がどのくらい返済されるか」を重視しています。
住宅ローンの返済で毎月の返済額を支払っていた場合、想定外のことが起こったときに対応できないといったことがあります。
そのため、自身の月給がどのくらい支出するか把握し、無理のない借入額で設定することがおすすめです。
既に受けている他の融資や負債が多い
住宅ローンに審査が通らない理由は、既に他の融資や負債が多いという点です。
既に他のローンや負債を抱えている方は、審査落ちする可能性が高くなります。
もし、借金ありの状態で住宅ローンの審査を受けると、融資を受けている額や種類などを詳しく尋ねられることもあります。
審査に問題なく通過できれば、住宅ローンに契約ができるのですが、金融機関の審査基準を設けていて、借金に基づいて厳密にチェックしているのです。
仮に他の融資を抱えた状態で住宅ローンに契約できたら、借金が重なり経済的に圧迫されるリスクが高まります。
そのため、他に融資を受けている借金があれば、審査に不利が出るため、素早く返済してから申込みを行うことをおすすめします。
信用情報に傷がついている
住宅ローンが通らない理由は、信用情報に傷がついている点です。
金融機関は、住宅ローンの審査の際に申込者の情報を信用情報機関に照会するため、借金の詳しい情報をチェックするからです。
金融機関が加盟している個人信用情報機関に対して情報の照会を求められます。
住宅ローンの審査において最も重要視されるのが、信用情報です。
信用情報には氏名や住所・借入残高などといった個人を特定するために必要な個人情報などが記録されています。
そのため、他に融資を借入していた場合は、ローンを返済する余裕がないと判断されて審査に落ちます。
過去に返済を滞納していた際、個人信用情報機関に記録されることがあるので注意が必要です。
住宅ローンを契約したい際、現在残っている借金を完済してから申し込むことをおすすめします。
転職の回数が多すぎる
転職住宅ローンが通らない理由は、転職の回数が多すぎると審査に通らない場合がある点です。
まず、住宅ローンの審査で転職回数を見る理由は、長期的に最後まで、問題なく返済可能かどうかがポイントです。
住宅ローンのサービスの審査条件には、勤続年数が1年以上であることを条件に挙げている場所が多く、この期間を満たしていないと職歴書の提出を求められることがあります。
転職回数が多いと、審査から明確な転職理由が見当たらないと判断され、審査が一層厳しく見られます。
金融機関で転職の回数が重なると、収入が不安定なイメージを持ってしまう可能性があるため注意が必要です。
一方、勤続年数が長い場合は、収入も安定すると判断され、審査に通る確率が高くなります。
健康状態に問題がある
住宅ローンに審査が通らない理由は、健康状態に問題がある点です。
住宅ローンの審査は、過去に病気が3年以内にかかっていたり、出術や入院治療をした経験がある場合は審査に響く可能性があります。
特に3大疾病特約や疾患などは、審査に通らない場合があります。
もし、住宅ローンを申込む際は、告知書に添付して提出することが必要です。
また、持病がある場合も団体信用生命保険に加入できなく、住宅ローンが組めません。
そのため、過去に病気を発症した方や持病がある方は、告知義務の申告が必要です。
過去に病気にかかった経歴があると、住宅ローンの審査を受けた後に健康状態に問題があると判断され、審査に落ちる可能性が高くなります。
住宅ローンの契約を検討している方は、まずは健康状態を告知することから始めるのが大切です。
連帯保証人が原因で審査に通らなかった人におすすめのサービス
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住宅ローンに関する相談が何度でも無料:マネーキャリア

連帯保証人が原因で住宅ローンに審査落ちする場合がある【まとめ】
連帯保証人の信用情報や収入状況は、住宅ローン審査に大きく関わります。
申込者本人に問題がなくても、連帯保証人の属性によって審査に落ちるケースがあります。
審査の通過率を上げるには、事前の確認と正しい対策が欠かせません。
以下に連帯保証人が審査に与える主な影響をまとめました。
- 信用情報に延滞や事故歴がある
- 自営業や年金受給者で収入が不安定
- 転職が多く、勤続年数が短い
- 他ローンの連帯保証人になっている
- 審査項目が多く、自己判断が難しい
連帯保証人が原因かどうかを見極め、正しく対処するためには専門家のサポートが重要です。