
- 結論、ネット銀行の住宅ローンが安い理由は店舗運営コストや人件費の削減、業務効率化によるものです。
ただし、金利や手数料の安さだけではなく、ローンプランの柔軟さや将来的な借り換えのしやすさなど総合的に比較したうえで金融機関を選ぶことが大切です。

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- ネット銀行とは?
- ネット銀行の住宅ローンはなぜ安い?3つの理由を解説
- 店舗運用コストがないため
- 人件費を削減しているため
- オンライン完結で業務効率を向上しているため
- あなたにあった住宅ローンは?無料FP相談で最適なローンを見つけよう
- ネット銀行の住宅ローンのデメリット
- 対面相談が基本的にできない
- 審査が厳しい傾向がある
- 審査に時間がかかり融資が間に合わないケースもある
- つなぎ融資に対応していない場合がある
- ネット銀行の住宅ローンのメリットを解説
- 金利が低い
- 保証料が不要な場合が多い
- 申し込みがWEBで完結する
- ネット銀行の住宅ローンを利用した人の声【アンケート調査】
- ネット銀行を利用して最もよかったこと
- ネット銀行を利用して最も不便だったこと
- ネット銀行の住宅ローンの金利
- ネット銀行の住宅ローンを利用する際に大変だったこと
- 【まとめ】ネット銀行の住宅ローンは安さが魅力だが計画性が重要!
ネット銀行とは?
ネット銀行とは、実店舗を持たず、インターネットを通じて銀行業務を完結するオンライン専業の銀行です。
スマホやパソコンで口座開設・預金・振込・ローンなどの手続きができ、ATM利用についても提携金融機関やコンビニのネットワークを活用します。
店舗や窓口がないため、家賃や人件費といった運用コストを大幅に削減でき、その分、預金金利は高く、振込手数料やATM利用料が安く設定されているケースが多く見られます。
また、24時間365日いつでもオンライン取引が可能で、通帳発行など紙ベースの記録が不要な点もメリットです。
一方で対面相談窓口がないため、不明点は電話やチャットで解決する必要がある点、インターネット環境やセキュリティ対策への注意が必要な点は理解しておきましょう。
ネット銀行の住宅ローンはなぜ安い?3つの理由を解説

- 店舗運用コストがないため
- 人件費を削減しているため
- オンライン完結で業務効率を向上しているため
店舗運用コストがないため
人件費を削減しているため
オンライン完結で業務効率を向上しているため
- Webサイトでの仮審査申込み
- 必要書類のアップロード
- 審査結果の通知
- 本審査
- 契約書類の郵送
- 返送
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住宅ローンは金利だけでなく、団体信用生命保険の内容や繰上返済の条件、保証料の有無など、比較すべき項目が多岐にわたります。
また、自分の収入や将来設計に合わせた返済計画を立てることも重要で、これには専門的な知識が必要です。
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ネット銀行の住宅ローンのデメリット

- 対面相談が基本的にできない
- 審査が厳しい傾向がある
- 審査に時間がかかり融資が間に合わないケースもある
- つなぎ融資に対応していない場合がある
対面相談が基本的にできない
対面相談が基本的にできないことはネット銀行の住宅ローンの大きな特徴です。
従来の銀行では支店窓口で直接相談しながら疑問点を解消できますが、ネット銀行では基本的に電話やメールでのやり取りになります。
そのため、複雑な質問や細かい条件の確認に時間がかかったり、コミュニケーションにストレスを感じたりする可能性があります。
ただし、一部のネット銀行では、東京や大阪などの主要都市に相談窓口を設けているケースもあります。
また、提携企業の店舗で相談できるサービスを提供している銀行もあるため、対面相談の重要度が高い方はこれらの銀行を検討するのがおすすめです。
審査が厳しい傾向がある
審査が厳しい傾向があることもネット銀行の住宅ローンの特徴です。
ネット銀行は対面での人物評価ができないため、数値化できる審査基準を重視する傾向があります。
具体的には、年収や勤続年数、他の借入れ状況などの条件が厳格に評価され、メガバンクなら通る可能性がある案件でも審査に通らないケースがあります。
特に自営業者やフリーランス、勤続年数が短い方は審査が厳しくなる傾向にあります。
また、物件の担保評価も厳格で、築年数が古い物件や特殊な構造の物件は融資を受けにくい場合があるため、事前に仮審査を利用して可能性を確認しておくのがおすすめです。
審査に時間がかかり融資が間に合わないケースもある
審査に時間がかかり融資が間に合わないケースがあることもネット銀行の住宅ローンの注意点です。
一般的にネット銀行の審査期間は仮審査で1週間程度、本審査でさらに2〜3週間かかることが多く、従来の銀行よりも時間を要する傾向があります。
特に繁忙期や書類に不備があった場合は、さらに時間がかかることもあります。
そのため、物件の引き渡し日が迫っている場合や、建築中の住宅で工程に合わせた融資が必要な場合は注意が必要です。
このリスクを避けるためには、余裕を持ったスケジュールで申し込みを行い、必要書類を事前に準備しておくことが大切です。
つなぎ融資に対応していない場合がある
つなぎ融資に対応していない場合があることもネット銀行の住宅ローンの重要な注意点です。
つなぎ融資とは、注文住宅を建てる際に、完成前の建築途中で必要となる資金を一時的に融資するサービスです。
多くのネット銀行では、このつなぎ融資に対応していないため、注文住宅を検討している方は事前に確認が必要です。
つなぎ融資が必要な場合は、対応しているネット銀行を探すか、つなぎ融資は地方銀行などで行い、完成後の本融資をネット銀行で行うという組み合わせも一つの選択肢です。
ネット銀行の住宅ローンのメリットを解説
ネット銀行の住宅ローンには、コスト面や利便性において多くのメリットがあります。
主なメリットは以下のとおりです。
- 金利が低い
- 保証料が不要な場合が多い
- 申し込みがWEBで完結する
ネット銀行は実店舗を持たない分、運営コストを抑えることができ、ユーザーにとって有利な条件が整っていることが特徴です。
ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。住宅ローンを選ぶ際の判断材料として、ぜひ確認してください。
金利が低い
ネット銀行の住宅ローンは、他の金融機関と比較して安い金利が魅力です。
金利が低い理由は主に以下の3点です。
- 店舗やATMを持たず、運営コストを大幅に削減している
- 手続きや審査をオンラインで完結させ、業務効率を高めている
- 金利競争が激しいネット専業市場で、利用者獲得のため積極的な優遇策を打ち出している
例えば、2024年11月時点で、住信SBIネット銀行やauじぶん銀行は変動金利がそれぞれ年0.448%、0.479%と、メガバンクに比べて明確に低い水準に設定されています。
2025年7月時点でも、PayPay銀行は0.73%、SBI新生銀行は0.68%と、依然業界最安クラスの金利が続いています。
ネット銀行の低金利は、長期にわたる住宅ローンで総返済額を大きく抑える強力なメリットです。
保証料が不要な場合が多い
ネット銀行では、住宅ローンの保証料がかからないケースが多く見られるのが大きな特徴です。
通常、保証料は数十万円から100万円程度かかる場合があり、従来型の銀行では借入時に大きな初期費用として発生します。
これに対してネット銀行では、保証会社を利用せずに融資を行うため、この費用が不要になるケースが多いのです。
ただし、保証料が無料でも、借入金額に対して一定割合(例:借入額の2.2%など)の「融資手数料」が発生する仕組みが一般的で、こちらは原則として返金されません。
そのため、保証料が不要で初期費用を抑えられる一方で、融資手数料などの総費用を踏まえて比較検討することが重要です。
申し込みがWEBで完結する
ネット銀行の住宅ローンは、申し込みから契約までをすべてインターネット上で完結できる点が大きなメリットです。
ネット銀行でWEB完結型の申し込みが可能な理由は、以下の3つです。
- 書類提出や審査をスマホやPCから簡単アップロードで完了でき、郵送の手間や来店が不要なため
- 電子契約により収入印紙やハンコが不要で、印紙税や書類不備のリスクを軽減できるため
- 24時間いつでも手続き可能で、忙しい人でも自分のペースで進められるため
ただし、オンライン操作に不慣れな方にとっては、不安を感じることもあります。
そうした場合でも、電話やチャットでのサポート体制が整っているネット銀行も多く、安心して申し込むことができます。
このように、WEB完結の仕組みによって、スムーズかつ効率的に住宅ローンの申し込みが進められる点は、ネット銀行ならではの大きな強みです。
ネット銀行の住宅ローンを利用した人の声【アンケート調査】
今回は、クラウドワークスを通じて2025年7月12日〜7月15日に実施したアンケート結果を基に、利用者のリアルな感想をご紹介します。
アンケートでは、主に以下の項目について回答を集めました。
- ネット銀行を利用して最もよかったこと
- ネット銀行を利用して最も不便だったこと
- ネット銀行の住宅ローンの金利
- ネット銀行の住宅ローンを利用する際に大変だったこと
実際の声を知ることで、ネット銀行の住宅ローンをより具体的にイメージし、自分に合っているかどうかを判断する参考になります。
※掲載している口コミ内容は、すべて回答者の主観的な感想・評価であり、実際の状況や満足度には個人差があります。
ネット銀行を利用して最もよかったこと
ネット銀行を利用して最もよかったと感じた点について、アンケート結果は以下のようになりました(複数回答)。
回答 | 人数 |
---|---|
金利が低い | 35人 |
来店せずに手続きができた | 29人 |
審査・手続きがスムーズだった | 11人 |
保証料が不要だった | 1人 |
最も多かった回答は「金利が低い」で、やはりコストの低さがネット銀行最大の魅力といえます。
「審査・手続きがスムーズだった」という声もあり、オンライン完結による効率性も実感されている様子がうかがえます。
一方、「保証料が不要だった」は少数でしたが、金融機関によっては条件が異なるため、確認が必要です。
このように、金利や利便性を重視する人にとって、ネット銀行の住宅ローンは非常に魅力的な選択肢となっています。
ネット銀行を利用して最も不便だったこと
ネット銀行を利用して最も不便に感じた点について、アンケート結果は以下のようになりました(複数回答)。
回答 | 人数 |
---|---|
対面で相談できなかった | 29人 |
手続きが複雑だった | 16人 |
申請不備があり審査に時間がかかった | 12人 |
つなぎ融資を利用できなかった | 1人 |
もっとも多かった不便さは「対面で相談できなかった」で、ネット銀行の仕組み上、基本的に対面サポートが受けられない点に不安を感じた人が多いようです。
また「手続きが複雑だった」「申請不備があり審査に時間がかかった」という声も目立ちました。
オンライン完結の仕組みにより、書類提出や入力ミスによる手間が発生しやすい点が課題として挙げられています。
「つなぎ融資を利用できなかった」は少数でしたが、物件購入のタイミングによっては重要なポイントになるため、事前確認が欠かせません。
ネット銀行の住宅ローンの金利
ネット銀行の住宅ローンの金利に関するアンケート結果は、以下のとおりでした。
金利項目 | 数値 |
---|---|
最小金利 | 0.20% |
最大金利 | 5.00% |
平均金利 | 0.967% |
調査結果を見ると、ネット銀行の住宅ローンはおおむね1%未満の低金利が多く、中には0.3%台~0.6%台という回答も多数見られました。
一方で、5.0%などの高めの回答もありましたが、これは条件による金利上乗せや固定金利型などのケースと考えられます。
また、「変動金利型を選んだ」との声が複数あり、優遇条件の活用や付帯サービスによってさらに金利が引き下げられる傾向が見受けられました。
このようにネット銀行では、金利水準が一般的に低めに設定されており、毎月の返済額を抑えたい人には魅力的な選択肢といえるでしょう。
ネット銀行の住宅ローンを利用する際に大変だったこと
ネット銀行の住宅ローンを利用する際、手続きの簡便さがメリットである一方で、実際には「大変だった」と感じた人も多くいました。
今回のアンケートでは、利用者から多くの声が寄せられました。
その中でも特に今後利用を検討する方にとって役立つ内容を以下にご紹介します。

30代女性
書類の準備やアップロードが大変だった

50代男性
オンラインでのやり取りに不安を感じた
書類のアップロード方法がやや複雑で、何度か再提出が必要になりました。対面でのサポートがなかったため、電話やチャットだけでやり取りするのに時間がかかり、少し不安に感じる場面もありました。ただ、最終的には問題なく審査が通り、金利面では非常に満足しています。

20代女性
必要書類や手続きに関して気軽に相談できないことに苦労した
ネット銀行の住宅ローンを利用する際に一番大変だったのは、対面での相談ができない点です。初めての住宅ローンで分からないことや不安な点が多く、直接担当者と話して疑問を解消できないことに不安を感じました。特に、必要書類の準備や記入方法など、複雑な部分で何度も確認が必要になり、その都度チャットや電話での問い合わせが必要でした。また、書類の提出も郵送やデータアップロードが中心になるため、不備があった際のやり取りに時間がかかり、審査がスムーズに進まないと感じる場面もありました。

30代女性
書類の形式や細かい手順で手間取ったケースも
住宅関連の書類など何枚も写真で撮って申請しなければならなかったところが、ネット銀行ならではの手間がかかって大変でした。

30代男性
問い合わせへの対応スピードに不満があったという声も
申請不備があったので書類を送り直したあと、なかなかレスポンスが来なくて本当に通るのか不安になった。
このように、ネット銀行の住宅ローンは金利の低さや利便性が魅力な一方で、「相談しにくさ」や「手続きの煩雑さ」といった課題も浮き彫りになっています。
特に初めて住宅ローンを組む方は、対面で相談できるFPのサポートを併用することで、不安を軽減しながら手続きを進めることができるでしょう。
【まとめ】ネット銀行の住宅ローンは安さが魅力だが計画性が重要!

ここまで、ネット銀行の住宅ローンが安い理由や選ぶ際の注意点について紹介してきました。
ネット銀行の住宅ローンは店舗運営コストや人件費の削減により低金利を実現していますが、対面相談ができない点や審査の厳しさなど、いくつかの注意点もあります。
しかし、住宅ローンの選択や比較には専門的な知識が必要であり、金利の安さだけで判断すると将来的に後悔するリスクがあるため、「マネーキャリア」のような専門家に相談することで最適な選択ができます。
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ネット銀行の住宅ローンで大変だったのは、書類の準備とアップロードです。紙の原本をPDFにしたり、決められた形式で提出しないとやり直しになることがあり、思ったより手間がかかりました。あと、すべてオンラインなので、ちょっとした疑問もすぐには聞けず、少し不安でした。