

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 低収入の人が住宅ローンを組む際に検討すべきこと7選
- フラット35など審査が通りやすいローンを選ぶ
- 頭金をできるだけ用意する
- 家族との収入合算やペアローンを検討する
- 中古物件を検討する
- 毎月の返済額と家計とのバランスを確認する
- 他の借り入れを完済させる
- 無料FP相談で無理のない返済プランを立てる
- 低収入で住宅ローンにお悩みなら無料FP相談を活用しよう
- いくら借りられる?年収別・借り入れ可能額の目安表
- 住宅ローンで後悔しないために!FPと一緒に返済シミュレーションをしよう
- 【実際どうだった?】低所得者層の住宅ローンに関する体験談
- 住宅ローンの審査に落ちた経験はありますか?
- 住宅ローンの審査に通るためにおこなったことを教えてください
- 最終的にどのような住宅ローンを利用しましたか?
- 毎月の返済がきついと思うことはありますか?
- 【まとめ】低収入でも住宅ローンは組める!FPと一緒に無理のない返済計画を立てよう
低収入の人が住宅ローンを組む際に検討すべきこと7選
- フラット35など審査が通りやすいローンを選ぶ
- 頭金をできるだけ用意する
- 家族との収入合算やペアローンを検討する
- 中古物件を検討する
- 毎月の返済額と家計とのバランスを確認する
- 他の借り入れを完済させる
- 無料FP相談で無理のない返済プランを立てる
フラット35など審査が通りやすいローンを選ぶ
フラット35は、住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携して提供している最長35年間の固定金利型住宅ローンです。借入時に返済総額が確定することから、長期的な資金計画が立てやすいメリットがあります。保証人は不要で、繰上げ返済の手数料はかかりません。
民間の銀行やネット銀行の審査に比べると、フラット35は保証人が不要で団体信用生命保険の加入が任意など、条件がやや甘いことから審査に通りやすいと言われています。
頭金をできるだけ用意する
住宅ローンを組む時は、できるだけ頭金を多めに用意すると審査に通りやすくなります。一般的には新築で15〜25%、中古住宅では10%〜40%が相場です。住宅購入金額の2割を目処に資金計画を立てると良いでしょう。
頭金が多ければ多いほど審査に通りやすくなるため、できる限り多めに用意したいところです。なお、住宅購入にかかる諸経費の目安は、注文住宅の場合は物件価格の3〜6%、新築一戸建では、物件価格の6〜9%前後です。諸経費がかかることも念頭においておかなければいけません。
家族との収入合算やペアローンを検討する
世帯主単独で組む住宅ローンの他に、収入合算やペアローン、親子リレーローンなど、世帯単位や2世代の年収で審査を申し込む方法もあります。
収入合算は、夫婦や親子など複数の人の年収を合算して申し込む方法です。契約者は1名で合算した相手方の人は自動的に連帯保証人になります。
ペアローンは一つの物件に夫婦それぞれが個別に住宅ローンを申し込む方法です。それぞれが債務者となるため、万が一離婚した時でも収入合算ほど揉めることはありません。
親子リレーローンは、親と子が協力して返済していく住宅ローンです。当初は親が返済を引き受け、親の年齢と収入状況によって子が返済を引き継ぎます。親が高齢でも長期ローンを組みやすいメリットがあります。
中古物件を検討する
中古住宅の検討は、低所得者の方が住宅ローンを組む際に効果的な選択肢の一つです。中古物件は新築物件に比べて初期費用を安く抑えられるため、住宅ローンの借入額を減らせる可能性があります。
借入額を減らすほど審査に通りやすくなるため、低所得者の方にとっては外せない選択肢の一つです。リノベーションによって新築同然にでき、新築への強いこだわりがなければ中古物件の選択は、積極的に考えても良いのではないでしょうか。
毎月の返済額と家計とのバランスを確認する
低所得者世帯では、毎月の住宅ローンの返済額が家計に与える影響は甚大なものがあります。家計の返済額のバランスはとても重要です。住宅ローンの借入を検討すると同時に、家計の状況と今後の展望もよく考えておかなければいけません。
あくまでも一般論ですが、住宅ローン返済額が月収に占める割合は20%〜25%程度が理想とされています。他のローンとの兼ね合いや将来のための貯蓄を考えると場合によっては20%を下回るかもしれません。
返済負担率が高すぎると日々の生活が圧迫され、予期せぬ出費に耐えられなくなる可能性があります。できる限り余裕のある返済負担率を設定しましょう。なお、金融機関の審査では年収に対する年間の返済額の上限を30%〜35%程度に設定することが多いです。
他の借り入れを完済させる
他の借り入れの完済は、住宅ローンの借り入れにおいてとても大切です。他社からの借り入れがある状態で住宅ローンを申し込むと、現在の借入金の総額で返済負担率を計算されてしまうため、審査に通りにくくなってしまいます。
仮に審査に通ったところで、返済負担率が高いままだと家計を圧迫し続けてしまうでしょう。一度にすべてのローンを完済するのは難しいかもしれませんが、せめて金利の高いローン残債を少しでも減らす努力はすべきでしょう。
無料FP相談で無理のない返済プランを立てる
住宅ローンの借入でチェックすべきポイントはすでに体系化されているため、個人でも無理なく計画を立てることはできますが、実際取り組んでみるとうまくいかないことも多いです。
教科書通りに返済計画が立てられることは稀で、実際には個別のイレギュラーな条件をクリアしつつ、返済計画を立てる必要があります。実際に借入できる金額と、長い間返済できる金額を切り分けて考えなければいけません。
自分で住宅ローンの返済計画を立案できない方は、専門家であるFPへ相談してみてはいかがでしょうか。
低収入で住宅ローンにお悩みなら無料FP相談を活用しよう

「収入は低いものの、なんとかして住宅ローンを利用したい」という方は、より綿密な借入計画を立てなければいけません。より借りやすい借入先の選定から、ペアローンや収入合算、親子ローンの検討、返済負担率を考慮した家計のスリム化など、考えるべきポイントは多いです。
色々考えてみても、自分で判断ができない場合は、お金の専門家であるFPへ相談してみてはいかがでしょうか。自分だけでは到底考えつかないような、新たな気づきを与えてくれるかもしれません。

いくら借りられる?年収別・借り入れ可能額の目安表
- 元利均等
- 35年間
- 1.94%(団信あり)2025年4月時点のフラット35の金利
- 連帯債務者なし
- 返済負担率25%
年収 | 借入可能金額 |
---|---|
年収100万円の場合 | 634万円 |
年収150万円の場合 | 952万円 |
年収200万円の場合 | 1269万円 |
年収250万円の場合 | 1586万円 |
住宅ローンで後悔しないために!FPと一緒に返済シミュレーションをしよう

住宅ローンの選択は、数十年に及ぶ返済生活を決めるとても大切な選択です。マイホームの夢を優先するか、日々の生活のゆとりを優先するか、とても悩ましく一朝一夕に答えが出るものではありません。
最良の判断ができるまでに十分に熟考したほうが良いでしょう。今後の収入の見通しや家族構成、現在のライフスタイルを考慮の上、もっともバランスの良い選択をしたいところです。どうしても自分だけで判断できない場合は専門家であるFPへ相談する方法もあります。
【実際どうだった?】低所得者層の住宅ローンに関する体験談
当編集部は年収300万円未満の方を対象に、住宅ローンに関する体験談を調査しました。
下記の質問の調査結果を現役FPが解説します。
- 住宅ローンの審査に落ちた経験はありますか?
- 住宅ローンの審査に通るためにおこなったことを教えてください
- 最終的にどのような住宅ローンを利用しましたか?
- 毎月の返済がきついと思うことはありますか?
住宅ローンの審査に落ちた経験はありますか?
住宅ローンの審査に通るためにおこなったことを教えてください
最終的にどのような住宅ローンを利用しましたか?
毎月の返済がきついと思うことはありますか?
【まとめ】低収入でも住宅ローンは組める!FPと一緒に無理のない返済計画を立てよう

低所得だと仮審査の時点で否決されてしまうのでは?と考える方も多いかもしれませんが、実際にはそれほど悲観することはありません。年収200万円台の方なら、1,500万円程度の借入も可能です。高い新築でなければ、マイホーム購入の夢も実現できそうです。
とはいえ、家計に対する返済負担率は十分に考えておく必要があります。背伸びして借入すると長年にわたって家計を圧迫し続けることとなり、やがては家計が破綻してしまうでしょう。
借入額と家計に対する返済負担率のバランスがよくわからない方は、マネーキャリアへご相談ください。客観的な視点から最適な借入額と返済負担率を提案します。審査のポイントや金利の考え方など、住宅ローンの借入に関して気になるポイントについてもアドバイスします。
まずは、マネーキャリアに相談してみるのがおすすめです。
