
以前、子どもがテレビを倒してしまい、買い替えたことがあります。
こうした事故がまた起きることを考えると、破損・汚損損害等補償特約は付けておいたほうがいいのでしょうか?

子どもがいる家庭では、破損・汚損補償の必要性は高くなります。
ただし、免責金額や保険料によっては、自費で備えたほうがよいケースもあります。
火災保険の破損・汚損損害等補償特約は、付けておくと安心な一方、保険料とのバランスを見て必要性を判断したい補償です。
この記事では、破損・汚損補償が必要な人・必要性が低い人の特徴や、補償される事故、免責金額、保険料を含めた判断基準を紹介します。
▼この記事を読んでほしい人
- 火災保険への加入・更新を控え、破損・汚損損害等補償特約を付けるか迷っている人
- 子どもによる家財の破損などに備えたいが、保険料を上げてまで補償を付ける必要があるのか判断したい人
このような人は、この記事を読めば破損・汚損補償の対象となる事故や自己負担額を理解し、自分の家庭に必要な補償か判断できるようになります。
- 破損・汚損損害等補償特約で補償される事故
- 補償の対象にならない破損・汚損
- 破損・汚損補償の必要性が高い人・低い人
- 免責金額と保険料を含めた必要性の判断基準
- 加入中の火災保険で破損・汚損が補償されるか確認するポイント
- 火災保険の補償や保険料で迷ったときは、マネーキャリアを通じてFPに相談できる
まずは、破損・汚損損害等補償特約がどのような人に必要なのか、判断基準から確認していきましょう。
破損・汚損損害等補償特約とは
破損・汚損損害等補償特約は、日常生活で起きた不測かつ突発的な事故によって、建物や家財が壊れたり汚れたりしたときに備える補償です。
火災や台風などとは異なり、家具を動かして壁を傷つけた、子どもが家財を倒したといった日常の事故が対象になります。
破損・汚損は、火災保険の基本補償に含まれる契約と、特約として追加する契約があります。
加入中の保険で補償されるかは、契約内容を確認しましょう。
「不測かつ突発的な事故」とは?
「不測かつ突発的な事故」とは、日常生活の中で偶然、突然起きた事故を指します。
たとえば、家具を運んでいる途中に壁へぶつけて傷つけた、子どもが室内で遊んでいて物を倒したといった事故です。
一方、長年使ったことで傷んだものなど、時間の経過による損害は不測かつ突発的な事故には当たりません。
不測かつ突発的な事故かどうかは、「いつ、何が原因で壊れたのか」を確認すると分かりやすいでしょう。
建物と家財はどこまで補償される?
破損・汚損補償の対象になるのは、火災保険で補償対象として契約している建物や家財です。
たとえば、建物のみを契約している場合は、壁や床、窓など建物に生じた損害が対象です。
家財も契約していれば、家具やテレビなど家財の損害も補償対象になります。
そのため、破損・汚損補償を付けていても、家財を火災保険の対象にしていなければ、子どもがテレビを倒した場合などの家財の損害は補償されません。
破損・汚損補償の有無とあわせて、建物・家財のどこまで契約しているかも確認しておきましょう。
破損・汚損損害等補償特約は必要?

破損・汚損損害等補償特約は、家庭内で物を壊す事故が起こりやすく、修理・買い替え費用を自費で負担すると家計に響く人ほど必要性が高い補償です。
一方、急な修理費にも家計から対応でき、保険料を抑えたい人は、特約を付けずに自費で備えることも考えられます。
・必要性が高い人
子どもやペットがいる、高価な家具・家電がある、急な修理・買い替え費用の負担が大きい
・必要性が低い人
修理・買い替え費用を自費で負担できる、日常の破損への備えより保険料を抑えたい
家族構成だけで決めず、「事故が起こる可能性」と「壊れたときに自分でいくら負担できるか」の両方から考えてみましょう。
補償の必要性が高い人
破損・汚損補償の必要性が高いのは、日常生活で物を壊す事故が起こりやすく、損害が出たときの出費を抑えたい人です。
たとえば、小さな子どもがいる家庭では、室内で遊んでいて物を倒したり、家具などにぶつかったりすることがあります。
ペットがいる家庭も、偶発的に家財を倒すなどの事故を想定しておくとよいでしょう。
高価なテレビや家具などがあり、一度の破損で修理・買い替え費用が大きくなる家庭も、補償を付けるメリットがあります。
急な修理・買い替え費用が家計の負担になるなら、破損・汚損補償で備える必要性は高いと考えられます。
補償の必要性が低い人
破損・汚損補償の必要性が低いのは、家具や家電が壊れても修理・買い替え費用を家計から無理なく出せる人です。
たとえば、日常の破損に備えられる貯蓄があり、急な出費があっても生活費に影響しない場合は、自費で対応する考え方もあります。
破損・汚損補償を含む契約では、補償範囲が広がる分、保険料も含めて家計への負担を考える必要があります。
家庭内での事故が少なく、多少の修理費は自分で負担すると決めている人は、保険料を抑えることを優先してもよいでしょう。
最終的には、壊れたときに想定される金額と自分で負担できる金額を比べ、保険で備える必要があるか判断します。
火災保険の破損・汚損で補償されるケース

破損・汚損補償では、日常生活の中で偶然起きた事故による建物や家財の損害が補償されます。
具体的には、次のようなケースです。
|
事故例 |
区分 |
補償される損害 |
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家具を移動中に壁へぶつけた |
建物 |
壁の破損 |
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掃除中に物を壁へぶつけた |
建物 |
壁の破損 |
|
子どもが室内でボールを投げた |
建物 |
窓ガラスの破損 |
|
子どもが誤ってテレビを倒した |
家財 |
テレビの破損 |
事故の内容が似ていても、壊れたものが建物か家財かによって、必要な契約範囲が変わります。
建物の破損・汚損が補償されるケース
建物を補償対象にしている場合、日常生活で偶然起きた事故による壁・床・窓などの破損が補償対象になります。
たとえば、次のような事故です。
- 家具を移動中に壁へぶつけて破損した
- 掃除中に物を壁へぶつけて穴を開けた
- 物を落として床を傷つけた
- 子どもが室内で遊んでいて窓ガラスを割った
- 室内で物を運んでいる途中にドアや建具を破損した
補償対象になるか考えるときも、「いつ、何が原因で壊れたのか」を具体的に確認することがポイントです。
※参照:事故の補償例|損保ジャパン
家財の破損・汚損が補償されるケース
家財を補償対象にしている場合、家具や家電などを偶然壊した事故も補償対象になります。
たとえば、次のような事故です。
- パソコンに飲み物をこぼして壊した
- 掃除中に家電を落として破損した
- 子どもが誤ってテレビを倒した
- ペットがぶつかって家財を壊した
- 家具の配置替え中に棚を倒して破損した
- 棚を倒した際にテーブルなど別の家具も壊した
※パソコンやテレビなどの電子機器は、契約によって破損・汚損補償の対象外となる場合があります。補償対象となる家財の範囲は、加入中の火災保険で確認してください。
家財の破損に備えたい場合は、破損・汚損補償の有無と、家財を火災保険の補償対象にしているかを確認しましょう。

破損・汚損補償は、何を壊したかに加えて、どのように壊れたかを説明できるかどうかがポイントです。
事故の原因まで具体的に見て、補償対象になるか判断しましょう。
加入中の火災保険で、どのような破損・汚損が補償されるのか分からないときは、FPに相談すれば一緒に契約内容を確認してもらえます。
加入中の補償内容についてFPに相談したいときは、LINEから予約できるマネーキャリアを利用してみましょう。
マネーキャリアなら、火災保険の契約内容を確認しておきたいときに、FPに無料で相談できます。
火災保険の破損・汚損で補償されないケース

破損・汚損補償を付けていても、すべての傷や故障が補償されるわけではありません。
主に補償されないのは、次のような損害です。
- 故意に壊したもの
- 長年の使用による自然消耗や経年劣化
- 時間の経過による変色・さび・かび・腐敗
- 徐々に生じたひび割れ
- 家電製品そのものの故障
「いつ、何が原因で壊れたのか」が分からず、時間の経過とともに傷んだものは、破損・汚損補償の対象にはなりません。
経年劣化や自然消耗による損害
長年使い続けたことで生じた傷みや劣化は、不測かつ突発的な事故ではないため補償されません。
たとえば、年月とともに床が傷んだ、壁紙が変色した、設備が古くなってひび割れたといった損害です。
こうした損害は、ある日突然起きた事故ではなく、少しずつ進行しています。
子どもが物をぶつけて壁を壊したように、特定の事故がきっかけで突然生じた損害は破損・汚損補償の対象になり得ます。
補償の対象になるか迷ったときは、損害が突然起きた事故によるものか、時間の経過による劣化かを確認しましょう。
故意による破損や家電の故障
自分で故意に壊したものや、偶然の事故とはいえない損害は、破損・汚損補償の対象になりません。
家電製品の故障も、破損・汚損補償では基本的に補償されません。
たとえば、パソコンに飲み物をこぼして壊した場合は、外部からの偶発的な事故による破損です。
一方、何もしていないのに突然電源が入らなくなった、長年使っていて動かなくなったといった故障は、機器そのものの不具合や経年劣化にあたり、破損・汚損補償の対象外です。
家電が壊れたときは、「故障したか」ではなく、落とした・ぶつけた・液体をこぼしたなど、外部からの偶発的な事故があったかを確認しましょう。
破損・汚損補償の免責金額

破損・汚損補償には、事故が起きたときに自己負担する免責金額が設定されている場合があります。
免責金額によって受け取れる保険金や自己負担額が変わるため、補償の必要性を考えるときは金額まで確認しましょう。
特に、小さな破損への備えを目的にしている場合は、免責金額とのバランスが重要です。
補償を付ける前に、どの程度の損害なら保険を使えるのか確認しておきましょう。
免責金額とは?
免責金額とは、事故による損害のうち契約者自身が負担する金額です。
たとえば、次のように計算します。
損害額10万円 − 免責金額5万円 = 受け取れる保険金5万円
この場合、修理などに10万円かかっても、5万円は自分で負担します。
破損・汚損では一定の免責金額が設定される契約もあるため、保険証券や契約内容のお知らせで金額を確認しておきましょう。
免責金額から考える補償の必要性
破損・汚損補償が必要か判断するときは、想定される修理・買い替え費用と免責金額を比べることがポイントです。
たとえば免責金額が5万円の場合、修理費が3万円なら保険金は受け取れず、全額を自分で負担します。
10万円の損害なら、5万円を自己負担し、残りの5万円が保険金として支払われます。
そのため、自宅の家財の修理・買い替え費用が免責金額以内で収まりそうな場合は、破損・汚損補償を付けても保険を使える場面が限られます。
一方、高額な家電や家具があり、壊れたときの修理・買い替え費用が免責金額を大きく上回る場合は、補償を付けるメリットがあります。
想定される修理・買い替え費用、免責金額、補償を付けることで増える保険料を比べ、保険で備える価値があるか判断しましょう。

破損・汚損補償は、免責金額や保険料、事故時の自己負担額を確認します。
修理費を自費で負担する場合と比べて、補償を付けるか判断しましょう。
破損・汚損補償を付けた場合と外した場合の保険料や補償内容を比較したいときは、FPに相談してみましょう。
LINEでの予約やオンライン相談など、気軽にFPに相談したいときは、マネーキャリアを利用して保険料と補償内容のバランスを確認するのもおすすめです。
マネーキャリアでは、家族構成や必要な補償についてFPに相談のうえ、50社以上の保険会社から比較できます。
破損・汚損損害等補償特約が必要か判断する5つのポイント
破損・汚損損害等補償特約が必要か迷ったら、事故の起こりやすさと、損害が出たときに家計で負担できる金額を考えましょう。
加入中の火災保険がある場合は、保険証券や契約内容のお知らせを見て、破損・汚損補償の有無や免責金額を把握し、以下の項目をチェックしてみてください。
- 家庭内で物を壊す事故が起こりやすい環境か
小さな子どもやペットがいる場合などは、破損・汚損補償の必要性が高くなります。 - 壊れたときの負担が大きい家具・家電があるか
修理や買い替えにまとまった費用がかかるものが多いほど、保険で備えるメリットがあります。 - 火災保険で建物・家財のどちらを補償対象にしているか
家財を契約していなければ、家具や家電の破損は補償されません。 - 破損・汚損補償の免責金額はいくらか
想定される修理費が免責金額以内に収まりそうなら、保険を使える場面は限られます。 - 補償を付けた場合の保険料と、想定される修理・買い替え費用を比べたか
保険料の負担が増えても備えたい損害なのか、自費で対応できる金額なのかを考えます。
この5つの項目をもとに、自分の家庭で想定される損害と、家計で負担できる金額を考えてみてください。

壊れる可能性だけで決めるのではなく、実際にいくら負担することになるかまで見るんですね。

はい。実際に負担できる修理費と、補償を付けることで増える保険料まで比べて、保険で備えるか自費で備えるか判断しましょう。
まとめ|破損・汚損損害等補償特約は自己負担額と保険料を比べて判断しよう
破損・汚損損害等補償特約は、日常生活で起きた偶発的な事故による建物や家財の損害に備える補償です。
必要かどうかは、家庭内で事故が起こる可能性に加え、想定される修理・買い替え費用や免責金額、保険料、自費で負担できる金額から考えます。
修理・買い替え費用が免責金額を大きく上回り、急な出費が家計の負担になるなら、補償を付けるメリットは大きくなるでしょう。
想定される損害を自費で負担できる場合は、補償を外して保険料を抑える考え方もあります。
自分の家庭でどの程度の損害に備えたいのかを明確にし、保険料とのバランスを見て決めましょう。

破損・汚損補償が必要か迷ったときは、想定される損害額や免責金額、保険料を比べることが判断のポイントです。
水災・風災などの補償や、建物・家財の契約範囲も確認しましょう。
破損・汚損補償を含め、火災保険全体の補償内容や保険料を自分だけで比較するのが難しいときは、FPに相談するとよいでしょう。
現在の契約内容や家族構成に合わせて必要な補償を無料で相談できるのがマネーキャリアです。
3,500人以上のFPの中から厳選されたFPが対応しており、火災保険全体を見直したいときにも活用できます。



